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体験後記
萩焼作りを経験して感じたことは、作るのも大変だが、焼くのはもっと大変だということである。(ここで焼くと は、ガス窯ではなく登り窯で焼くということ)
確かに、作るのは生活がかかってるから、数多く作らなければならないし、そうした中でも自分なりの独創的な ものを創造していかなければならないから、産みの苦しみもある。だが、その作ったものを良くするも悪くするも 焼き次第である。
焼きが上手くいけば良いが、悪かったら下手すると全滅ということにもなりかねない。そうなると、3ヶ月もか かけた時間と労力がパーである。
熟練の達人ほど、失敗は少なく、しかも想定外のまぐれともいうべき極上品を高い確率で狙うことが できる。しかし、それでも失敗はする。炎という自然が相手である以上、どんな達人でも絶対はない。萩焼歴2年半、修行中のも含めて今回が10回目の登り窯の窯入れである経験の浅い佐久間に対しては、「大丈夫なのだろうか?」という不安があったことは正直に述べておく。
結果的に、予定より3時間も早く、順調過ぎるほど順調に窯入れが終わって一同ホッ!としているわけだが、こ の予定より早い3時間という時間が吉とでるか、凶とでるかは、窯を開けるまでは分からない。それが分かるのは、 10月2日である。
失敗はできないという緊張感の中、「良いものを作りたい!」という強い情熱を持ち続けて頑張った佐久間のた めにも、今回の窯入れが成功であって欲しいとは思うのだが。今のところ、成果は神のみぞ知るといったところだろうか。