マス結婚式

二人で愛を誓い合う。皆の前で愛を誓い合っても別れるカップルは山ほどいる。こんなのは形式だけのものだが、この二人はそうならないよう祈る。

マスの薬指をよく見ていただきたい。指輪が指によくはまってないのが分かるだろう。実は、嫁さんの指輪と間違えたらしく、司会者に指摘されてそのことが発覚した。嫁さんの方は、自分のよりも指輪が大きいためにスッポリ指に入ったが、マスの方は、自分のよりも小さいために指の根元まで入らなかったわけだ。おかげで、会場は爆笑の渦が出来た。こんなことは前代未聞！マスらしいといえばマスらしいけど。大丈夫か？

再度、指輪交換をし、落ち着くべきところに落ち着いた指輪。思いがけないことに苦笑いの二人。

左側の嫁さんの兄？弟？とマスの妹に二人の愛の誓いの証人になってもらう。こんなものも形式だけのもの。証人になってもらったところで、別れる時は別れる。これからどうなるかは、本人達次第である。

緊張した面持ちのマスさん。おそらく最初で最後の披露宴になるんやから、もう少し嬉しそうな顔をせぇ！

ケーキのデコレートの絵柄は、何と！チョッパーとその仲間達だった。この二人はワンピースの大のファンであるということ。同じく結構好んでこのテレビアニメを見ている私もこの絵柄には嬉しくなった。これが縁で、マスにワンピースの単行本の全巻を借りることに。

マス夫妻を囲んで、関係の深い者達が勢揃い。私の隣とそのまた隣のオジサン達は、とても堅気の人には見えない。どう見てもその筋の人のように思えるのは、私だけではないだろう。

マスが呼んだ唯一の友人。どう見ても40代に見えるので、最初は敬語を使って話しかけた。マスの幼馴染で、実家の萩焼の窯元を継いでいるとのこと。変態小野とは、高校の同級生だったらしい。変態小野並みの長身ではあるが、彼女はいないとのこと。変態小野よりは、真面目で全然まともな奴なのだが、どことなく変態小野と同じ雰囲気を感じた。

マス夫妻を再度囲む。この頃になると、場の雰囲気に馴染んでか、ようやくマスも笑顔を見せるようになった。怖いオジサン達の笑顔がまぶしい。

怖いオジサン達とカラオケを熱唱する、歌うは、今は亡きカンの“愛は勝つ”。全く面白くない選曲ながら、一応は熱唱した。本当は、XJAPANのRusty　NailかEndress　Rainが歌いたかったところであるが、客層と時間の関係上断念した。

最近は後ろ向きで放り投げたのを取るのではなく、用意されたテープを引っ張って、予めブーケに縛り付けられたテープを引っ張った人がブーケを獲得するというゲーム方式であるようだ。彼女のいない三輪君に「結婚出来るかもしれんから、お前も参加してこい！お前の身長やったら絶対に取れるから。」と言って参加させようとしたが、独身女性の数しかテープが用意してないため、参加することは出来なかった。若い女性達の中に60代くらいの女性がいるのが違和感バリバリで、非常に目立っていた。まあ、男の三輪君が参加するのに比べたら、ご高齢のこの方が参加する方がまだマシか。

披露宴もいよいよ終盤のキャンドルサービスに。マスのこんな晴れ姿を誰が想像しただろうか？マスの嬉しそうな顔が印象深くて、バカなことをする気にはなれず、真剣にその姿を眺めていた。

最後にハート型のキャンドルに点火。とりあえずは、これで結婚式と披露宴における夫婦共同作業を終えた二人。お互いの趣味が同じというのは羨ましい限り。願わくば、嫁さんとこれから生まれてくるかもしれない子供もメタルに目覚めさせて、メタルな家庭を築いてもらいたい。

最後に客に御礼の言葉を述べるマス。普段は感情をあまり表に出さずに飄々としているマスだが、この時は魂の込めた力強い言葉で披露宴を締めた。人数は少ないながらも、家庭的な披露宴であり、居心地は良かった。

祝福のトンネルをくぐるマス夫妻。今で十分幸せなのだから、これからの目標は、如何に二人で末永く仲良くやっていくかということであろう。それは、二人の肩にかかっている。

祝福のトンネルを抜けると、今度は胴上げが待っていた。マスの体重は軽いため、あまり力を入れ過ぎて天井にぶつけてしまわないよう、細心の注意を払ってそれは行われた。

同志で二次会。ここでは、怖いオジサンの一人である画面右中央の純ちゃんのトークが爆発。楽しい思いをさせてもらった。マスの横にいる酔っ払いオジサンは、既に出来上がっており、この後すぐに寝てしまった。マスよ！お前が考えているよりも、お前のことを思う人間は結構おるんやぞ！私もそのうちの一人。これで、お互いに家庭を持つ同じ身となった。これからも仲良くやっていこうやないか！