四国八十八カ所 自転車遍路 巡礼記
これは、漢達が、MTB(マウンテンバイク)で寝袋だけを携え、一切妥協せず全て旧遍路道で制覇した四国八十八カ所の巡礼記録である。1,100キロにも及ぶ遍路道では数々の苦難や、人々との出会いなどいろいろな出来事が巻き起こる。
四国八十八ヶ所 自転車遍路(第一弾)
徳島県内の23ヶ所は、発心道場と呼ばれている。何かを思い立つという意味だろうか。まずは、徳島から巡礼を始めるのだから、そう呼ばれるのも頷ける。
ここには、遍路転がしと呼ばれる、焼山寺、鶴林寺、太龍寺の三つの難所がある。八十八ヶ所でも六大難所と呼ばれるうちの三つが徳島県にあるのだ。どの三つの寺もかなりの山奥で、標高もある。ここで、揉まれることは間違いない。揉まれた後に何を思うのだろうか。果たして、名物の徳島ラーメンを食うことができるのだろうか。
- 巡礼範囲:阿波の国(発心の道場)
- 期間:2004年5月2日 ~ 2004年5月6日
四国八十八ヶ所 自転車遍路(第二弾)
高知県内の16ヶ所は修行の道場と呼ばれる。文字どおり修行の場ということだ。何故なら、高知県は長いにも関わらず、寺の数は16ヶ所と、一番少ないため寺から寺の距離が他の3県に比べて長いからだ。遍路道をまじえての長距離の移動は非常に困難だ。生半可な気持ちでは、ここを走破することはできないだろう。
だから、高知県が育んだ近年稀にみる傑物の坂本竜馬に想いを馳せながらも、一こぎ一こぎ、一歩一歩に想いを込めて進んでいくつもりだ。ここでは、何かがある!何となくそんな気がしてならない。
- 巡礼範囲:土佐の国(修行の道場)
- 期間:2004年10月7日 ~ 2004年10月11日
四国八十八ヶ所 自転車遍路(第三弾)
いよいよ伊予之国へ突入だ。ここは「菩提の道場」である。「菩提」とは煩悩を断ち切ること。煩悩だらけの我々に「菩提」とは困難極まりない課題であるが、「修業の道場」(土佐之国を何とかのりきれたのだから頑張るしかない。
伊予之国は山口県からのアクセスが容易であるから、そこは救われる。讃岐之国の「うどん」を脳裏に浮かべながらペダルを回す足に力を込める。
- 巡礼範囲:土佐の国(修行の道場)及び伊予の国(菩提の道場)
- 期間:2005年4月29日 ~ 2005年5月4日
四国八十八ヶ所 自転車遍路(第四弾)
とうとう、讃岐之国まで来る事ができた。
讃岐之国は「涅槃の道場」。涅槃とは、煩悩から解脱した高い境地のことを言う。今から考えると、発心の道場で十分な発心をし忘れたのかもしれない。修業の道場で修業から逃げてきたのかもしれない。菩提の道場で煩悩を断ち切る努力はしてこなかった。
そんな我々に涅槃の道場とは、あまりにも重たい言葉である。が、ひたすら八十八番を目指して行く。
- 巡礼範囲:伊予の国(菩提の道場)及び讃岐の国(涅槃の道場)
- 期間:2005年9月17日 ~ 2005年9月22日
高野山 奥の院(結願報告・お礼参り)
四国八十八ヶ所をMTBで巡拝し終えることができた。結願の報告と、御礼を兼ね、高野山奥の院へお参りする。
今回は、根性屋のキャプテンを務めるテルさんが案内役を兼ねて同行してくださる。
- 期間:2006年5月3日 ~ 2006年5月4日
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