プレ四国八十八ヶ所(萩~佐々並・阿武川ダム~萩)

カテゴリ
 BICYCLE
開催日
2004年04月18日()

久々のツーリング、別にやらなくても良かったが、四国八十八箇所巡礼を間近に控えているということで、体を慣らすためにやろうかということになった。

自転車でどこかへ行くというのは、1年半ぶりぐらいのこと。大丈夫かいなと思いながらも、普段から体は鍛えているし、スクワットの回数や重さも当時よりもupしているので、どうにかなるだろうと、たかを括っていた。だが、しかし・・・。

午前10時過ぎに出発。有料道路の坂道を一番重たいギヤで尻を上げることなく登る。何だ、全然たいしたことないやないかと、この時は感じた。萩往還だから、とりあえず、普通の道は有料道路まで。有料道路を脇道である旧道にそれて、まずは、階段を自転車を抱えて登っていく。階段が急で、登るだけでも疲れる。登りきったところで、全速力で下る。

040418_1040_00道には、アスファルト舗装などしてあるわけがなく、落葉が積もって、濡れており、すごく滑りやすい。おまけに途中に道を横切った溝まである。このスピードでは滑るかもしれない!と思っていたら、案の定、滑ってこけた。かなりのスピードで、こけたが、柔道で身に付けた受身を瞬時にとったおかげで、かすり傷ひとつ負わなかった。

040418_1057明木の役場の手前にできた、新しい建物が気になったので、その敷地に入って休憩することにした。昔風の建物で、展示館として使っているようだ。建物の中を覗いていると、中にいた男の子が2人ほど寄ってきて、「ボブ・サップがおる!」と私に一言だけ言って逃げていったが、すぐに戻ってきた。どうやら親を連れてきたらしい。「ねえ、ねえ、サップ!サップ!」と、親にしつこく言うので、「どうもすいません。」と謝られた。サップに間違えられるとは、嬉しいような、嬉しくないような。以前は、ドンキーコングや北斗の拳のケンシロウに間違えられたりもしたが、子供から見ると、自分はああいうキャラにかぶるのだろうか。

040418_1059明木の農協を左折して再び往還道に入る。少し行くと、懐かしの白金龍という中華料理屋に辿り着いた。以前、往還道を走った時に、ここへ寄ったのだ。懐かしい気持ちになる。味は普通だと、友人から聞いていたが、自分の舌で確かめてみたいので、第一回漢塾総会はここでやろうということにした。

040418_1129白金龍を過ぎ、100mほど進んだぐらいから坂が急になる。おまけにジャリ道なので、立ちこぎでもしようものなら、ジャリが崩れて後輪が空回りを起こして、ひっくりこけてしまう。最初は、順調に飛ばしていたものの、1回目はチェーンが外れて、2回目と3回目はクラッシュして自転車を降りてしまった。前回やった時は、1回しか降りなかったのに。相当ヤワになっている。

喉が渇いたので、休憩所で休憩をとって水を飲んでやろうかと思ったが、蛇口に「この水は飲めません。」と書いてあったので、やむなく諦めた。

040418_1145休憩所から山の頂上に向かって、延々と石畳が続いているのだが、坂が急すぎるので、最初から自転車に乗らずに押して登ることにした。前回は、自転車で登ることにトライして、100mぐらいは登ったはずだ。気持ち的にもヤワになっている。あまりにも急な坂なので、押して登るだけでも、かなり疲れる。それでも、下を向きながらどうにか登りきった。

040418_1200急な坂を下ったと思ったら、すぐに急な階段を登らなければならない。自転車を抱えて登る。疲れているので、自転車が重く感じる。「以前はこんなにも疲れたかな?」と疑問に思いながらも登りきり、往還道から国道262号に出る。丁度、竹林公園を登りきる手前ぐらいのところに出たのであろうか。ふと、道路の向こう側を見ると、廃墟となった店の前に自動販売機が設置してあるので、「ラッキー」と思い、道を渡る。しかし、お茶を買おうと思って金を入れたのに落ちてくる。「ん?」と思ってよく見ると、電源が入ってなかった。

よく考えたら、廃墟となっている店の前に置いてある自動販売機が動いているはずもない。末がコンセントを見つけて、コンセントを差したら電源が入ったので、「おお、ラッキー!」と思って金を入れようとしたが、やめた。よく考えたら、今まで電源が入ってなかったのだから、冷えてないし、物も古いかもしれない。よく考えなくても分かることだ。

040418_1219落胆しつつも、佐々並の道の駅目指して、出発した。すぐに国道を左折して、往還道に入る。少し走って、いきなり坂道だ。難なく登り切って、次の坂のさしかかろうとした時に左足が動かなくなった。末に「ちょっと待て!」と声をかけて、自転車を降りる。どうやら足が攣ったようだ。今まで、自転車では、いろいろな場所に行ってきたが、足が攣ったのは、これが初めてだ。足がピーンと伸びて曲げられない。普通、足が攣ったら1~2分ぐらいで治るのだが、治るまで5分ぐらいかかった。

いくら往還道を走っているとはいえ、まだ20㎞も走ってないのに、一体どうしたことか。足は筋肉痛もないし、体力的にもまだまだ全然余裕がある。当時より筋トレは激しいメニューをこなしている。だのに何故?しばらく自転車で走ってないのが原因なのだろうが、体力に自信がある自分にとってはすごくショックなことだった。

まあ、ホームページで報告するには良いネタになると、前向きに捉えて、再び自転車に乗り、12時40分ぐらいに佐々並の道の駅に着いた。

ここの食堂で、燃料補給。補給後に足を念入りにマッサージしたが、膝の内側がつっぱったような感覚があるだけで、どこが痛いということもない。しかし、一度、足が攣ってしまうと、また攣る可能性が高いので、足に負担をかける坂は登りたくねえと、いつになく弱気になった。 不安を抱えたまま、佐々並から川上に抜けて帰ることにした。このルートは初めて通るのだが、基本的には下りが多い。

040418_1358しかし、唯一の坂と呼べる箇所を登りきらないうちに、また足が攣ってしまった。たいした坂でもないのに、足が攣ったことに今度は腹がたった。 腹をたてても、足が攣る痛みには耐えられず、道路上で大の字になって回復を待った。5分もすると、痛みは治まったが、すっかりやる気を失ってしまった。

運動不足でなるのは仕方ないとしても、この俺が何故?しばらくは、ふてくされながら走っていたものの、阿武川ダムの手前から続く坂道を下る爽快さに、そんなネガティブな気持ちは消し飛んだ。

ブレーキを開放していたらスピードの出ること、出ること!私は途中でブレーキをかけながら下っていたので、時速60㎞ぐらいしか出ていなかったが、末はブレーキをかけずに下っていたので、時速70㎞は出したとのことだった。完全に下りきってから、「このスピードでこけたり、どこかにぶつかったりしたら、完全にアウチやな。」と2人で妙に納得していた。

阿武川温泉から平均時速30㎞ぐらいで走ったので、萩には20分ぐらいで着いた。この間、短いながらも走ることに集中していたので、一時のことだが、何も考えない、頭の中が空白になる時間があったように思う。

久々にこの感覚を味わえたことは、嬉しかった。

今回は、体慣らしなので、距離にして、たった40㎞ぐらいしか走っていない。全然疲れてないのだが、足が攣ったことはやはり気になる。謙虚にこの事実を受け入れることにして、もう一度、鍛えなおすことにした。

四国八十八箇所巡礼までには、以前のようなストロングな走りを復活させてみせる。


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