第05回 漢塾アームレスリング大会

カテゴリ
 ARMWRESTLING
開催日
2005年10月23日()

塾長評(総評)

大会も今回で5回目を数える。これまでは、屋外で大会を行ってきたが、今大会より初めて屋内で行うことにした。大会の開催が天候に左右されないようにとの配慮からだ。

開放的な屋外での大会と違い、閉塞的な屋内での大会は参加者に変な緊張感を与えるみたいで、何人かからいつもより緊張したという声を聞いた。雰囲気がこれまでの大会と全く異なっていたのは、私も感じていた。今大会は、普通のアームレスリング大会らしい大会で、これまでのお気楽な青空アームレスリングという雰囲気は全くなかった。それを良しととるか悪しととるかは、参加者が決めることだが、まだまだ改善点はたくさんあるものの、私は今回のやり方が、これからの大会を運営していく上での良い手本になったと感じている。これからも、今までの大会の良い意味でのルーズさを残しながらも、参加者や見学者のことを第一に考えた大会運営をしていくつもりである。

さて、大会運営のことが先にきてしまったが、大会自体は、漢塾のエースである松浦の欠場や他の塾生達のやむえない事情による大量の欠場があったものの、前回と同じく19人という多勢の選手の参加があり、大会は大いに盛り上がった。

左の部では、2大会ぶりに出場した山本が前大会覇者の上田を鼻クソほどにも感じさせない圧倒的な強さで破り、決勝でも森重を余裕でしりぞけ、楽々と優勝をかっさらった。そして、途中退場者が何人か出て左の部より参加人数が少なくなった右の部でも、左の部の決勝と同じく山本と、今回初出場の森重の対戦となり、大会史に残る大接戦を繰り広げた結果、森重が勝利し、見事優勝を果たした。結果から見ても、今大会は、この2人を中心に回っていたといえる。

また、今回は新たに敢闘賞と塾長賞という賞を設け、なかなか見応えのある好勝負を演じてくれた今回初出場の福田と藤田に敢闘賞を、プレースタイルと小さい体に似合わないガッツが私好みである柴田に塾長賞を私の独断と偏見で贈らせていただいた。

今までは、少しでも大会のレベルを上げたいと考えていた。確かに大会ごとに大会のレベルが上がってきてはいる。だが、そんなことはもうどうでも良くなった。私達も同志達も日々精進しているのだから、大会ごとにレベルが上がるのは当たりまえである。それにレベルの高い大会なら県大会や全国大会など、他に幾らでもあるので、それらの大会と張り合っても仕方がない。それよりも、この漢塾アームレスリング大会という場を、同志達と交流する場、一緒に楽しい時間を過ごす場、お互いの向上心を高める場、そして、何よりも友情を深める場にしていきたいと思うようになった。実際、大会ごとに私達はお互いに、親近感を強く感じるようになってきている。漢塾アームレスリング大会は、確実にその役目を果たしている。

大会結果

右の部

051023_1537_00優勝:森重(12勝0敗/写真左)

2位:山本(11勝1敗/写真中央左)

3位:兼崎(10勝2敗/写真右)

左の部

051023_1536優勝:山本(18勝0敗/写真中央左)

2位:森重(17勝1敗/写真右)

3位:上田(15勝3敗/写真なし)

3位:島田(15勝3敗/写真左)

塾長評(個人評)

山本

2大会ぶり出場の山本。左の部では、圧倒的強さでぶっちぎりの優勝だったが、右の部では初出場の森重に不覚をとった。いくら森重の方が階級が上とはいえ、今年の県大会ライトアーム65㎏級でも優勝した山本がこの程度のものだろうかと思ったが、肘の手術をしたということが幾らかでも影響していたのかもしれない。山本の力は、こんなものではないということは、腕を交えた私が分かっているので、次回大会では本来の力を有り余ることなく発揮していただきたい。

森重

大会初出場の森重。その大人しそうな風貌からは想像もできないほどのアグレッシブなパワーファイターである。左の部では、山本に不覚をとったものの、右の部では、競り合った末、勝利をおさめた。森重と同じくパワーファイターである山本に完全に力で勝っていた。山本に力で勝つとはマジで驚いた!彼のことは、周南市出身で、烈腕会の防府支部で練習していることしか知らないが、まだまだ県内にはこんな強豪がいるものだと嬉しく思った。更にパワーに磨きをかけて次回大会では、是非とも大会二連覇を達成していただきたい。

上田

前大会覇者の上田だが、今回は左の部では島田と同率3位という不本意な結果に終わった。はっきり言ってパワーもスピードもテクニックも山本と森重に比べたら雲泥の差であった。少々のことでは、この2人に追い付くことはできないだろう。彼らに近づくためには、趣味のエロ本やエロDVDをやめるなどの禁欲生活をすることと、今まで以上の筋トレが必要だ。そのためにも安いダンベルを斡旋するので、思いたったがすぐ、私のところに金を持ってきていただきたい。

島田

左の部では上田と同率3位の島田だが、利き腕の右手を痛めていたため、利き腕である右の部に出場することはできなかった。私は、彼の右の部の試合を見るのをとても楽しみにしていたので、すごく残念であった。小さい体のどこにあれだけの力があるのか?マジでワンダフルボーイ島田である。上田は、島田に負けたことをすごく悔しがっており、大会終了後に疲れた島田と勝負して勝って、大人気なくはしゃいで喜んでいたが、実力はハッキリ言って島田の方が断然上である。上田に花を持たせてやろうと思い、わざと負けてやったのだ。それを分からない上田をアホで愚かな奴だと思うとともに、島田は、力だけでなく中身もワンダフルボーイ島田なのだと思った。

 福田

今回、初出場の福田。成績の上では、左も右も不甲斐なかった。はっきり言って実力はまだまだである。しかし、彼には、ぎらりと光る何かを見ることができた。彼のアームレスリングにかける情熱は半端じゃない。それは、私からすれば、結果よりも大切なことだ。彼の情熱に心打たれて、彼には敢闘賞を贈らせていただいた。実力アップも大切だが、この情熱をいつまでも失わないでいただきたい。

柴田

今大会は、腕が痛かったのか、調子が悪かったのか、結果は振るわなかったようだが、それでも見どころの多い勝負を見せてくれた。彼には、前大会から注目していた。体は小さいながらも、パワフルでアクロバティックなプレーをするのだ。おまけにガッツもある。彼のプレーは前述の言葉でしか表現できないが、これを読んで興味のある方は、是非とも見学にきていただきたい。彼の存在は、大会に華を加えている。漢塾にとっても大切な存在である。今後ともよろしくお願いしたい。

兼崎

兼崎は強くなっている。今回で、彼の参加も3回目だが、会う度に強くなっていると感じている。あの細い体のどこにそんなパワーがあるのだろうか?これも、日々の鍛錬の賜物であろう。山本や森重とは、まだまだ力の差があると感じたが、うちの戸川やアホの末を力でねじ伏せたのは見事だった。彼には、これからもどんどん強くなってもらい、次回大会ではさすがに無理かもしれないから、1年後の次々回大会ぐらいでは、山本や森重と競るぐらいになっていただきたい。彼ならやってくれそうだ。

川道

相変わらず、良い意味でのダークでダーティな雰囲気を漂わす川道さん。彼を見ると、あまり似てないのに長渕剛を思い浮かべてしまうのは、何故だろうか?左も右も勝ち数と負け数がゾロ目であったことから、やはり只者ではないと感じてしまった。彼も柴田と同じように大会に華?を加えている。なかなか彼のような個性的な人はいないと思う。彼も大会になくてはならない存在である。これからも末永いお付き合いをお願いしたい。

川口

初出場の川口。私は、レフェリーで忙しかったので、彼とは話す暇がなかった。歳は私よりもしかすると上かもしれない。名前を呼ぶ時に川道さんとよく間違えて申し訳なかったが、彼は全然気にかけてなかったようだし、大会終了後も、わざわざ「今から帰りますから。お疲れです。」と、挨拶しに来てくれたことからも、なかなかの人格者ではないかと思えるのだ。競技者としては、実力云々よりもこういうことが大切である。彼はすごい人である。今度、会う時はゆっくり話をさせていただきたいと思っている。

中村

彼は、まだアームレスリングを始めて8ヶ月のアームレスリング初心者である。だが、持ち前の根性と情熱で、腕をメキメキと上げた。おかげで、左手では漢塾で3本の指に入るまでに成長した。今大会の成績もまずまずのものではないかと思っているが、まだまだ上を狙うという貪欲さが足りない。それがあったら、順位は変わっていたかもしれない。彼には、練習と経験を積めば飛躍的に強くなる可能性がある。私の言葉を信じて、これからも精進していただきたい。

岡村

彼が、私が漢塾通信でも取り上げた伝説の男、タクジである。今回、アームレスリングに出場するのは、2回目である。前大会の屈辱から、ダンベルを購入し、トレーニングに励んだというが、成長したようには見られなかった。筋トレの成果が出るには2年も3年も時間がかかる。わずか半年では、トレーニングの成果が見られないのは当然である。やはり筋トレと並行して実戦練習もこなさないと、目に見えた実力アップは難しいのでは。実戦練習を全くといっていいほど行ってない私が言うのもどうかと思うが、実力アップのために是非とも練習会に参加していただきたい。

浜田

何でも、ラグビーの試合があるということで、左の部のみ途中まで参加した。パワーは漢塾でも1.、2位を争う浜田だが、いかんせん瞬発力というものが上位の選手と比べると、著しく劣っているので、上位にはくい込めないでいる。筋トレをしないでも、結構なパワーがあるのだから、パチンコや飲みに行くのを減らして筋トレをやってもらいたい。筋トレをやれば、こいつのパワーなら上位にくい込めるのは間違いない。だけど、こいつは負けん気が強いくせに努力嫌いだから私が言っても無駄だろう。

吉田

今回初出場の吉田さん。吉田さんとは職場が同じであるため、仕事が終わってから、時間が取れる日はいつも左右5本づつくらい、机の上で練習を行ってきた。わずか6~7回ほどの練習だったが、練習をする度に実力がアップしているのが分かったので、私も驚いていた。浜田と同じく、もともとナチュラルパワーが強い上に、リストも握力も強いときたので、これで練習を積めば強くならないはずがない。大会の結果は、吉田さんにとっては、不本意なものだったかもしれないが、私は結果に落胆はしていない。台の上で腕を交えるのが初めてだったということもあるし、場の雰囲気に馴染めなかったというのもあるだろう。いつもの私との練習の時の力を出せれば、もっと上の順位になれたであろうことも分かっている。とりあえず、大会がどういうものかが分かっただけでも、次回大会への糧となったに違いない。次回大会まで半年ある。半年という時間は、吉田さんには十分過ぎる時間である。半年後にどれだけ実力アップした姿を見せてくれるかが楽しみである。

岡田

右の部から参加した岡田。彼も大会初出場である。彼の正攻法で、気合いの入ったプレーは見ていて気持ち良い。プレーが多彩化する中で、彼のようなオーソドックスなスタイルを見ると、逆に新鮮さを感じてしまう。彼の坂を転がり落ちるかのようなプレースタイルを言葉で表現するならば、「ブラストビート全開」「剛球一直線」、「猪突猛進型」といったところだろうか。結果は振るわなかったみたいだが、いつまでもそのプレースタイルを貫いていただきたい。

藤井

今大会が3回目となる藤井。彼とも顔馴染みになった。いつも楽しんで参加していただいて、本当に有難いと思っている。だが、しかし!だが、しかし!だが、しかし!右も左もこの成績は何なの?何度も言うけど、お前は県大会や中国大会でも優勝したことのあるすごい奴なんだろう?最近は、仕事が忙しいからかあまり練習をしていないと言っていたけど、それにしてもお前がこの成績では、俺は納得できんぞ!お前はすごい奴なんだから、練習して昔の輝きを取り戻してくれ。お前なら、半年もみっちり練習をやれば、山本や森重にも絡めるんじゃないのか?本当に頼むよ!

師井A

つい1週間前に全国大会に行ってきたらしい。全国大会に出場できるような猛者が、漢塾のアームレスリング大会に参加していただけるとは、とても光栄なことである。その大会の疲れもあったのだろう。左の部で負傷により途中棄権したため、右の部にも出場することはなかった。前大会で右の部の覇者である師井の試合を見れないことはすごく残念だったが、万全な状態でないながらも、大会に出場してくれたことは嬉しかった。師井は、思いやりがあるというか、優しいというか、マジで人格者だと思う。こんな彼だから、会う度にどんどん強くなっているのだろう。マジでいい奴である。次回大会では、万全な状態でバリバリ暴れまわっていただきたい。

師井B

最初、受付簿には「師井B」と書いてあったので、これは誰?となった。師井に聞いたところ、弟だというので、納得した。それにしてもきちんとした名前があるのに、「師井B」とは可哀相である。しかし、漢塾アームレスリング大会は名字で表記するようになっているため、「師井弟」よりはマシかと思い、悪いとは思いながらも選手名を呼ぶ時には、「師井B」と呼ばせていただいた。彼は兄ちゃんと顔は似てないが、礼儀正しいところや、物腰の柔らかいところは兄ちゃんとソックリである。さすがは兄弟といったところか。彼は、左の部だけ出場。実力的には兄ちゃんにはまだまだ及ばないといったところだったが、兄ちゃんと同じ遺伝子を持つだけあって、試合では大器の片鱗を垣間見せるところもあった。普段、「師井B」や「師井弟」と呼ぶわけにもいかないので、今度会った時は、名前を教えて欲しい。

戸川

パワーでは、浜田と並んで漢塾1、2位を争う戸川。パワーはあるが、普段の練習不足がたたって決して満足いく結果ではなかった。上位3人に負けるのは、実力が違うからして仕方がない。しかし、うちの左利きである中村に右で負けるとは何事か?いくら中村が強くなっているとはいえ、まだまだ戸川の方が強いはず。これは、明らかに油断が原因の敗北であった。まだ、横綱相撲ができるほど強くないのだから、一戦、一戦、全力を尽くすことが必要なのに、同じ塾生だからといってナメてかかるとは何事か!アームレスリングへの取り組み姿勢さえ正せば、いくらでも強くなる可能性がある抜群の素材なのだ。だから、とにかく鍛えまくって欲しい。そして、とにかく彼女と早く結婚するなりして、毎週練習に来れるようにしろ!

末成

右の部も左の部もこいつにしては、よく頑張ったと言っていいだろう。アームレスリングの要領が分かってきたおかげで、自分より力が強い者に勝つことができたことが、納得できる成績に繋がったのだと思う。だが、パワーはまだまだである。パワーで競り負ける場面も多々見られた。課題は、パワーである。パワーで、戸川や浜田と競るぐらいになれば、上位も狙えるかもしれない。これから、仕事が忙しくなるだろうから、職場にダンベルを持っていくべし。それと、穢れきった心を少しでも清めるため、毎朝100回の延命十句観音経の読経もお勧めする。

藤田

今回初出場の藤田。左の部は不甲斐なかったが、右の部ではなかなかの頑張りを見せてくれた。見た目は、ふてぶてしい若造だが、そのプレースタイルはアグレッシブながらも繊細なもの。おまけに根は素直な良い子なので、そのギャップが気に入り、私の「お気に入り」に登録してしまった。私と同じで、まだ左が未開発なのが気になるが、それは、これからの精進次第で、いくらでも改善されることだろう。頼もしい人材である。

開催状況

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初の屋内開催

漢塾アームレスリング大会初の屋内開催。駐車場に台を設置するだけの準備とは違い、結構めんどくさい。

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分かりにくい会場

会場は萩市民館大ホール横の通路の奥の研修室。地味で分かりにくい場所だが、屋根と壁があれば上等だ!

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記念撮影

試合終了後、いつもの記念撮影。次の再会を約束し、解散となる。


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