今を生きる

大分に自転車で行ってから、今日(9月20日)で丁度3年になる。もう3年も経ったのだと思うと、時の経つ早さを感じずにはいられない。

あの頃は、同じ毎日に飽き飽きして、何か今の自分にできることはないかと、無性に飢えていた。しかし、飢えていた割には、消極的だった。いろいろなことを考えついたりするのだが、全て、考えただけで終わっていた。

日々の生活に飲み込まれて、学生の頃のような無茶もしなくなっていたし、何にでも飛び込んでいくような行動力も情熱も失せていた。

これから、どんどん歳をとって、おっさんになるのは仕方ないし、それは当然としても、若かりし頃のそういった大切なものを失いたくはなかった。

そんな中、ある人との出会いで、このままではいけないと、一念発起して臨んだのが、大分遠征だ。何も計画せずに、「どうにかなるだろう!」と軽い気持ちで、マウンテンバイクなど乗ったこともない自分が、往復500km以上にも及ぶ長丁場に挑み、どうにか走りきった。

あの遠征で得たものは、「楽しさ」と「感動」だった。日常と離れて、がむしゃらに何かをすることが、こんなに楽しいことだと、目的を達成することがこんなに感動するものだと、この時初めて知った。

これで味をしめて、あの後、福岡や出雲、また近くでは県内各地をいろいろ走ったりした。どれも楽しかった。どれも感動した。どれも大切な思い出になった。

あの大分遠征が、今行っている遍路や、漢塾の活動、その他諸々のことに繋がっている。あれが、今の自分の原点だと思う。「おもしろくなき世をおもしろく」の原点だ。

これらの思い出があるから、どんなに気持ちが落ち込んだ時でも、思い出す度に楽しくなって気持ちを立て直すことができる。明らかに、自分の支えになっている。故に、自分のためになることをやったのだと、自分にとってかけがえのない財産を作ったのだと、今改めて感じている。


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