束の間の春

天気が良いので、太陽の光に当たりに菊ヶ浜へ出た。菊ヶ浜へ出るのは、寒稽古以来3週050129_1213 間ぶりのことだが、燦燦と照りつける太陽に当たるのは、久々のことだった。

暦は大寒、現在、真冬の真っ只中。2月の末までは厳しい寒さが続く。本来であれば、太陽は厚く垂れ込めた雲で遮られ、北風ビュウビュウで、とても寒いのだが、この日は太陽を遮る雲もなく、風も殆どないため、海も凪で、もう春が来たのかと錯覚するほどの暖かさだった。

真冬とはいえ、照りつける太陽の光は、とても暖かかく、気のせいかもしれないが、体の中からエネルギーが漲ってくるような気がした。気持ち良いので、何をするでもなく、一人座って海を眺めながら、しばらくボーッとしていた。普段は、何かしら考えたり、動き回ったりしているから、このボーッとしていた時間は、すごく幸せな時間だった。そのため、この天気がずっと続けばいいのに、このまま暖かくなればいいのにと思ったりもした。

050129_1216しかし、天気が良いのも束の間、午後からは天気も崩れ、この先1週間くらいは、寒波のせいで、これまでよりも更に厳しい寒さが続くらしい。やはり、このまま暖かくなるわけもなく、この天気の良さも冬の中休みといったようなものだったのだ。春はまだ遠いのかと、残念だったが、わずかな時間とはいえ、太陽の光を浴びれたことは有難かった。

今は冬眠状態である。春が来るまでは、活発に外で動きまわる事はない。だが、いずれ来る春のために金と力を蓄えておこうと、太陽の光を浴びて妙に前向きになってそう思うのだった。


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