麻雀小屋
少し前のことになるが、末親父がログハウスを建設中ということで、その棟上げを手伝いに行った。作業員は、末親子と私の3人である。末親父の山というから、親父の自宅から近いところにあるのかと思いきや、現場は、そこから更に自動車で40分ほど走ったかなりの山奥だった。
何でも、仕事を定年退職した末親父が、何ヶ月も前から一人でこつこつと作業をしていたそうで、私達が現場に着いた時には、素人のおっさんが一人でやったには立派なログハウスの基礎と、きちんと丁寧に加工された柱が作り上げられていた。
末と私の仕事は、ログハウスの基礎に柱を組み合わせて、家の骨組みを作ることだった。「これはここ、それはあそこ。」と指示する末親父の言葉に忠実に従い、柱を組み上げていった。
基礎に柱を立てるのは、簡単だったが、立てた何本かの柱の上に横に寝かせた柱を組み合わせるのにはかなり苦労した。立てた柱の差し込み部分に、横に寝かせた柱の穴を合わせるのが、とても難しかったのだ。2人だけで作業をするため、どれだけ時間がかかるやらと思ったりもしたが、慣れてくると組み上げるスピードが早くなったため、予想よりも早く4時間ほどで組み上げ作業は終了した。
ログハウスの骨組みが出来上がったことで、完成した姿を幾らかは想像できるようになった。しかし、ここから壁や屋根を付けたり、内装を施したりで、完成には半年から1年を要するという。完成は早くとも今年の秋頃らしく、電気や便所も付いた、人が住むことのできる本格的なものになるらしい。末親父には悪いが、完成したおりには漢塾の集会所として、麻雀小屋として有難く使わせてもらうつもりでいる。完成が今から楽しみである。
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