小心者
人間ドックをしに山口市の某病院まで行ってきた。私も今年で30のゾロ目の歳、日頃から健康には気を使った生活をしているとはいえ、普段からいろいろと体を酷使しているため、この辺でそろそろ診てもらおうかという気になり、受診することにしたのだ。また、今回は、初めてということで脳ドックもやった。
私は日頃の振る舞いから、強気のように思われがちだが、実はかなりの小心者で、些細なことでも結構クヨクヨする性質である。だから、人間ドックを受ける前は、もし癌があったらどうしよう!もし脳腫瘍があったらどうしよう!もし脳が半分なかったらどうしよう!と、かなり不安であった。
だが、幸いにもそんな私の不安は外れ、結果は癌もなかったし、脳腫瘍もなかったし、脳も人並のものはあった。血液検査も一つだけボーダーを僅かに超えたものがあったが、さしたる問題のあるものではなかった。
これで、前日は食いたい物も食わず、朝早く起きて、まずいバリウムを吐きそうになりながらも我慢して飲んだ苦労も報われたというものだが、一つだけ気にくわないことがあった。
それは、「あなたは、かなりの肥満です。運動不足ですから食べる量を減らして、適度に運動をしてください。」という医者の一言であった。「運動はかなり激しいのをほぼ毎日やっているんですけどねえ。」と、最初は食ってかかったが、ここでこいつと言い争いをしても仕方がないと思ったので、「運動はしているけど、おそらく食べる量が多いんでしょうね。これから摂生します。」と、素直に切り替えした。
医者は、身長と体重の割合しか見てない。身長と体重の割合から見たら、確かに私はデブだ。しかし、脂肪率や鍛え抜かれた全身筋肉のこの肉体を見てもデブと言えるのだろうか。全く事実と反する事を言われてかなりカチンときてしまった。
その怒りは、家に帰ってからも、しばらくは続いていたのだが、そこは小心者の私のこと。一日経ったら、「お医者さんがそう言うのだから、ちょっと頑張って食べる量を減らしてみようかな。」と、もう気が変わっている。
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