この時期、家の近くでも、葉っぱは全て散っているのに、柿の実だけがたくさん残った木をよく見かける。それを見ると、もうすぐ冬になることを悟る。味わいがありつつも、どことなく寂しさを感じる風景なのだが、それを見て他にも感じることがある。というか、この場を借りて是非とも言わせてもらいたい。

「何で、柿食わねえんだ?」柿にはビタミンCを筆頭とする各種ビタミンやカロチン、タンニン、ミネラルなどが多く含まれており、「柿が赤くなれば、医者が青くなる。」と言われるほど栄養豊富な食べものである。なのに、何故?

普通の柿はそのまま食っても美味いし、サラダなどの料理に使っても味はGoodである。渋柿は、焼酎やお湯で合わせ柿にしても味はGoodだし、干し柿にしたら更に美味い。なのに何故?

どこでも余り過ぎるほどあるから、有難みを感じないのかもしれないし、柿を食わなくても他に食い物がたくさんあることも原因としてあるのかもしれない。いずれにせよ、誰も食わないで、地に落ちて腐っていくだけの柿を見ていると、「勿体ない!」と感じずにはおれないのである。

確かに私は柿が好きだ。一度に3個や4個ぐらいは平気で食う。これが干し柿となると、いくらでも腹に入る。しかし、日に何個も柿を食うのが一週間以上も続くと、話は別だ。段ボール箱の中に山と積まれた柿を前にすると、「頼むからもう柿を持ってこないでくれ!お返しなんてしなくていいから、お返しに柿をくれるのはやめてくれ!俺にではなく、他の奴にくれてやれ!」と、つい心の中で叫んでしまう。

自分の家の庭でなった柿を俺に押し付ける人に言う。本当にもう柿はいらねえ!俺は十分過ぎるほど食った。栄養価が高く、美味しい食べものなのだから、俺に処分させようとせずに自分で食ってくれ!


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