一周年

あと2回ほどの練習で、アームレスリングの練習会も一周年を迎える。よくぞここまで続いたものだと嬉しく思っているのだが、もともと、練習会などする気ではなかった。最初は、自己顕示欲の強い私が、市民体育館のトレーニングルームでトレーニングしている腕っぷしに自信がありそうな奴に声をかけて勝負をして、勝って喜んでいただけなのだ。

しかし、そういうことをやっているうちに考えが変わった。勝負をして興味を示した奴を引っ張りこんでアームレスリングの練習会をしたらどうかと。そうすれば、私の練習にもなるし、アームレスリングの普及にもなるので一石二鳥である。そして、何よりも素晴らしいことは、仲間ができるということである。同じことをやって、悔しさや喜びを分かち合い、切磋琢磨し合う仲間ができるのだ。3年前にアームレスリングに挑戦して以来、自分の周りにアームレスリングに興味を示す者がいないことに孤独を感じていたので、我ながらにナイスアイデアだと思った。

それを思いついてからは、アホの末と毎週のように体育館に通い、いろいろな奴に声を掛け続けた。だが、ことはそう簡単にはいかなかった。ボディビルダーや、ゴツイ体をした奴など、負けず嫌いな奴が何人か興味を示したが、何回か練習をすると、顔を見せなくなり、音信不通になったりもした。興味がなくなったのか、なかなか強くならないことに業を煮やしたのか、そのどっちかは分からないが、「去る者は追わず」で、私も追うことはしなかった。

なかなか人が集まらないことに落胆していたのだが、昨年の2月に状況は変わった。第4回漢塾アームレスリング大会で左腕を折った横山をアームレスリングに誘ったところ、次の週には、中村と小松という現在でも練習会に参加している2人を連れてきたのである。

この3人が漢塾に入ったことで、勢いがついて人数がどどっと集まるようになった。それと同じ時期に新潟県のアームレスリング大会でも優勝したことのある浜田が、4月にはタクジとうえちんが、5月には藤原さんが。この中の殆どの者が毎週、練習会に参加するおかげで、今日までどうにか練習会は続いている。

塾生達の実力はまだまだだが、その実力は、練習会のおかげで、1年前に比べると飛躍的に進歩している。特に中村、小松の進歩は著しいところ。

このまま続けていけば、2年後、3年後には山口県でもチャンピオンになるような者もでるかもしれないし、でてくれたら嬉しいが、そんなことは、さして重要なことではない。それよりも、今は、同じ志を持つ者達と、同じ時間を共有し、共に成長していけることが嬉しい。今後も、できる限り長くこの練習会が続けられることが願いである。


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