出雲大社

島根県出雲市には、伊勢神宮と並んで称されるほどの社格を誇る出雲大社がある。神宮といえば伊勢神宮、大社といえば出雲大社を指す。出雲大社の創建年代というのは正確には分かってはいないが、一説によると神代の昔という。それが本当かどうかは分からないが、とにかく途方もない長さの歴史を持っているのは間違いない。

古来より参拝者は多かったようだ。だが、南北朝時代以後の神仏習合により、祭神である大国主命が仏教の大黒天と習合されて、「縁結び」の神様として信仰されるようになってから更にメジャーになったようだ。

私がここへ初めて来たのは、中学1年生の頃だった。あの時は、家族と一緒に来たのだが、こういうものに全く興味の無かった私は、ただの大きい神社としか思わなかった。ただ、祭神が縁結びの神様ということで、「良い出会いがたくさんありますように!」と、素直に祈ったのは今でも覚えている。

2回目に行ったのは、それからしばらく間があいて、4年前に萩から15時間かけて自転車で来た時だった。その時も同じようなことを祈り、旅の無事と良き縁を与えてくださったことを感謝した。そして、それからは年に2回ぐらいのペースでちょくちょく行くようになった。祈ることはいつも同じ。最後に良き縁を与えてくださったことへの感謝をすることも同じである。

今回も、祈ることは同じ。ここまで無事に辿り着けたことと、ここまで一緒に来た仲間達との縁を与えてくださったことへの感謝をした。

由緒あるとか社格が高いとかは関係なく、ここでは、良き縁を与えてもらったことへの、また無事でいられたことへの感謝が心からできる。つまり、私がいつもより素直になれる場所である。


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