迷信？

溝の掃除をしている時に大量のミミズが出てきた。一緒に掃除をしていたマスターは、それを見て「気持ち悪いですね！」と言った。

確かにミミズはうねうねしていてグロテスクだ。カブトムシやクワガタのように格好良くはない。だが、触ろうと思えばいくらでも触れる。子供の頃は、ミミズを餌に魚釣りをしていたこともあるから、引きちぎることも潰すことも可能である。

しかし、ミミズにオシッコをかけるのだけはゴメンだ。ミミズにオシッコをかけるとおちん○んが腫れるという迷信？言い伝え？を信じているからだ。

「ミミズにオシッコをかけることだけはやるなよ。おちんち○が腫れるぞ。」と、私は子供の頃から親父に「いい加減に言うのをやめてくれないと、俺はグレるぞ。」というぐらいしつこく聞かされてきた。

親父は、ミミズにオシッコをかけて痛い目に遭ったアホな輩をたくさん知っていると言った。もしかしたら、そのアホな輩とは親父本人なのかもしれないが、親父があまりにもしつこく本気で言うものだから、いわば洗脳されるような形で信じさせられたのである。

最近になって雑誌か何かで、「ミミズにオシッコをかけるとおちんち○が腫れるのは、オシッコを伝ってミミズの細菌がおちんち○まで遡ってくるからである。」という説を見た時は、「科学的で説得力のある説だ。」と、しきりに感心したものだ。

でも、後でよく考えてみたら、？それはおかしいと思った。その説が正しいとしたらミミズ以外の生物にオシッコをかけてもおちんち○が腫れるかもしれないという可能性がでてくる。何故なら、野の生物には何らかの細菌が必ずついているからだ。そうなると、おちんち○が腫れるのはミミズだけではなくなるわけで、それならわざわざ「ミミズにオシッコをかけると、おちんち○が腫れる」なんて迷信？言い伝え？なんて生まれないだろう。

やはり、この説の信憑性も薄いと言わざるをえない。私の考えとしては、汚い手でおちんち○を触ってオシッコをしたから、おちんち○が炎症をおこして腫れたのではないかと思うのだが、これも正しいかどうかは分からない。

古来よりミミズの迷信？言い伝え？が伝承されてきたことには、必ず根拠がある。その根拠は、最低でも30人ぐらいの経験者の体験を細かく検証すれば必ず実証できるものと信じているが、まずそれだけもの経験者がいるとしても、絶対に名乗りでないだろうし、また、それを実証しようとする者もおるまい。

永遠の謎になりそうなテーマだが、いつか誰かが科学的に実証して欲しいものである。ミミズの話が迷信ということが科学的に実証されれば、安心してミミズにオシッコをかけられるのだから。

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