クリスマス

もうすぐクリスマスである。世はクリスマスケーキやクリスマスプレゼントなどの商戦で賑わっている。この日は、恋人同士で過ごしたいという人も多いだろう。

うちは仏教徒であるが、うちにも例に漏れずクリスマス・イブの日にはクリスマスケーキやチキンなどが用意されているので、それらのものが好きな私としては、嬉しい日である。

だが、クリスマスとはもともとキリスト教の祝祭日である。国民の殆どが仏教徒である日本には関係ないといえば関係ない。

また、クリスマスケーキもクリスマスプレゼントも、恋人との夜もクリスマスには関係ない。クリスマスとは、おそらくイエス・キリストの誕生日であろうとされる日であり、キリストの誕生を祝うとともに、神に感謝し、人々の平和と幸福を祈る特別な日である。

まあ、キリストの誕生日を祝うのだから、ケーキやご馳走を食うのはいいかもしれないし、これにかこつけて愛する人にプレゼントするのもいいかもしれない。神聖な日だから恋人や特別な人と過ごしたいのも頷ける。私達が行っていることは、当然といえば当然と言える。

ただ、それらのことがクリスマスの主体ではなく、”祝う””感謝する””祈る”ということが主体であることを忘れてはならない。物質的なことは、”おまけ”でしかないのだ。

私は、キリスト教徒ではない。かといって何かを熱心に信仰しているわけでもない。

よって、私のクリスマスの主体は”食うこと”である。が、千何百年も連綿と続くこの神聖な日には、この私でも何か特別な気分になるものである。


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