男らしさ

最近、経費節約のために出前を取るのやめて、手作り弁当を持参するようになった。

手作り弁当とは言っても、スーパーなどで買った惣菜や前日の晩の残りを入れるだけの質素なものである。

おかずが2品入ることは滅多になく、いつもは1品しか入れない。いや、面倒臭いので入れられない。

ウインナー5本だけの日もあったし、コロッケ1枚の日もあった。ミートボールが5個の日もあったし、竹の子の煮物だけの日もあった。

たくさんおかずがあった方が良いに決まっているが、別に無いなら無いで構わない。胃袋さえ満たされれば問題ない。昼飯に多くは求めてない。

おかげで、いつも私の弁当を覗きこむのを日課にしている後輩からは、「男らしいですねぇ!」と言われる。

そう言われると、”男らしさ”の使い方が違うんじゃないのか?と思いつつも悪い気はしない。調子に乗って、このまま”男らしさ”を貫いてやろうかとも思っていた。

だが、例えばコロッケが1枚の日など、それで2合のコメを食わなければならないから辛いものがある。

コロッケを前歯でちょびっと噛みちぎって、大量にコメを頬張る。それを何度も繰り返す。まるで、ウサギかリスになったような気になる。

それでは、腹は膨れど満足感はない。

よって、男らしさを返上し、贅沢とは思いつつも、出来る限りおかずを2品に増やすことにした。

しかし、これを実現するには今までにない労力を要することに。

続く。


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