”怪我”の功名

現在の私の体重は83~84kgである。2年前までの平均であった88kg~90kgを大きく下回っている。

食う量を減らしたわけでもないし、運動量を増やしたわけでもない。痩せる要因となっていた玄米も最近は食ってない。

また、いくら食っても太らないことから、それを良いことに以前より更に大食いになっており、甘いものや脂っこいものもガバガバ食っている。それなのに体重は増えない。血液検査の数値も正常だし、どこも悪いところはない。

“何でやろ?”と、長い間思い悩んでいたこの謎を”褐色脂肪細胞を活性化させることでダイエット出来る!”という内容の番組が解明してくれた。

番組で説明したことはこうだ。

この褐色脂肪細胞という細胞は、肩甲骨や背中付近に集中しており、体内の余分なエネルギーを熱として放出するという性質を持っている。

その褐色脂肪細胞が活動するスイッチの役割を担っているのが”手”であり、手が”冷たい!”と感じた時に褐色脂肪細胞が活動するようになる。そして、褐色脂肪細胞が活動を始めた時に運動をして、それに刺激を与えると活性化してどんどん体内のエネルギーを熱として放出するようになる。

つまり、体の基礎代謝が良くなり、それを定期的に繰り返していると”痩せる”ということらしい。

そのための運動法として、最初に冷たいものを触ってから、腕を回すなり頭を回すなりすることを提案していた。

これを見て、私は”おおっ!”と思った。寒い時期に行っている懸垂が、その運動法にピッタリ当てはまると。

場所は寒い屋外か倉庫内、ぶら下がるのは冷たい鉄骨。

褐色脂肪細胞が活動するスイッチが入るのには万全の条件だ。

行うは懸垂。

懸垂は腕の筋肉を鍛えるのに効果があるが、それと同じくらいに肩や背中の筋肉を鍛えるのにも効果がある。実際に、これを毎日やり始めてから肩と背中の筋肉は以前にも増して大きくなった。

これも活動を始めた褐色脂肪細胞を活性化させるには万全の条件だ。

どうやら私は腕や背中だけを鍛えるつもりが、知らぬうちに基礎代謝を上げるという作業も行っていたみたいである。

怪我をして高重量のダンベルが出来なくなり、その代替トレーニングとして、仕方なく本格的に始めた懸垂が、まさか私にこのような副産物をもたらしてくれるとは。

”怪我”の功名とはこのことやな!


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