結願

先週末にどうにかお遍路のレポートを書き上げることが出来た。

アホの末の都合で、ホームページにはアップすることが出来ないでいるから、本当の意味での完成ではないが、一応は完成とみていいだろう。

お遍路を終えてから3年7ヶ月あまり。あまりにも遅い完成である。

その間、様々な事情があって完成が延び延びになったのは以前にも漢塾通信に書いたとおり。また、その間、このことが常に気にかかっていたのも事実。

最後の寺である大窪寺に到達し、結願をした時に両手を上げて喜べなかったのは、その後にこれを仕上げる作業が待っていたからで、これが完成した今、ようやく私達のお遍路も本当の結願を迎えることが出来たと言える。

下手な文章で、大したことは何も書いてないのだが、これに書いてあることは全く脚色のない事実であり、私の感じたこと思ったことの全てである。

四国八十八ヵ所遍路が22日分と高野山御礼参りが2日分の合わせて24日分、字数にして30万字余り。原稿用紙にすれば750枚分。単行本にすれば2~3冊分にも相当する量である。

誰に見せるためでもない、自分のためだけに書いた。今はこれを見ることはないし、見る気にもならないが、何年か何十年か後にこれを見たら、その場にいるような懐かしさに包まれることは間違いないだろう。

“このレポートは自分にとって、思い出を余すことなく封入した最高の記録物となった。”

と、完成させた今、心底そう自負している。


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