因果応報

この時期、我が家近くの浜辺では、高校生らによる花火大会が結構頻繁に行われている。

大概、男女が混じった何人かでやっているのだが、夜遅くまで花火の音と話し声がうるさい。

若さ故か近所に迷惑になることも全く考えていないように思える。

ある日のこと。

あまりにもこいつらの騒音が耳障りだったので、文句を言ってやろうと外に飛び出しかけた時のことだ。

妻「どこ行くん？」

俺「うるさいから、若造らに文句を言ってやろうと思って。」

妻「こんなの気にせんかったら気にならんから放っておきい。」

俺「放っておけって、こいつら何時までやるか分からんど！文句言う奴がおらんと、調子に乗りやがるど！大体、男女で高校生が夜遅くまで遊んどってええんか！これは不純異性行為や！やっぱ文句言ったらんと！」

妻「ところでゴリちゃん？高校生の時は花火やらんかったん？」

俺「おうっ！こいつらと同じようにやっとたど。」

妻「男子だけでやったん？」

俺「誰が好き好んで男だけでやるかいや！女子も一緒いや！」

妻「その時、周りの迷惑を考えてやった？」

俺「あの頃は若かったからの！そんなん考えるかいや！自分たちが楽しけりゃそれで良かった。」

妻「なぁ～んだ！この子らと同じことやっとるじゃん！」

俺「そうか！でも、こいつらの方が俺の時よりうるさいんじゃないか？」

妻「どっちがうるさいとかじゃなくて、同じことをしたんだから、ゴリちゃんにはあの子らに言う権利はないよ。」

俺「ううっ！」

妻「分かった？」

俺「うん。」

妻に諭され、文句を言いに行くのを諦めた私。

因果応報とはこのこと。

やったことは返ってくる。