漢塾激励会
- カテゴリ
- ANOTHER
- 開催日
- 2023年03月24日(金) ~ 2023年03月24日(金)
【最初に】
始まりがあれば、終わりがある。
生と死、阿と吽、Aとℤ、αとω。
生まれてしまえば、その瞬間から死への秒読みが始まり、楽しいこともいつかは終わりが来る。
望む望まないに関わらず、こればかりは絶対に誰も避けることがない。
そして、私たちの人生における一つの終わりがやってくることとなった。
漢塾塾生の吉田さんが、一身上の都合により、退職されることになったのだ。
この事実が、私の耳に入ったのは、これより遡ること1か月前だった。寝耳に水だった。信じられなかった。思い留まるよう説得しようとも考えた。だが、既に多くの方が説得に動いたが、吉田さんの決意は揺るがないということだった。
私には、何も打つ手がなかった。いろいろと考えたが、どうしようもなかった。
そんな打ちひしがれた状況の中、辿り着いたのが、吉田さんを気持ち良く送り出そうという結論だった。
如何なる人の説得に1ミリも決意が揺るがないのであれば、私にできるのは、それしかない。
心が決まれば、善は急げだ。
すぐに吉田さんのところへ行き、送別会、いや激励会への出席の承諾を得た。
その際、さりげなく、しかもかなり遠慮しながらも「引き留め」の言葉を出したのだが、吉田さんには完璧にスルーされてしまった。
やはり、吉田さんの決意は固い!
「やっぱ、無理だ!」
吉田さんの態度で、私の考えは完全に「送り出す」方へシフトした。
漢塾が主催する送別会へ参加していただけるだけでも有難いものだ。
参加を断られる可能性もあったので、これで良しとした。
【激励会当日】
その日は、すぐに来た。 会場は、笠山頂上にある兀兀だ。
2022年8月に初めて来てから、しょっちゅう使わせていただいている馴染みの店だ。
塾生達には、2022年の忘年会でもお馴染みだ。
この私達が愛した兀兀も、3月末で幕を閉じる。
今回の吉田さんの激励会には、兀兀とのお別れ会も含めている。
親しい人との別れ、馴染みの店との別れ。
私の世界の一部が、一つの区切りを迎える。
【激励会開催】
仕事終わりの午後6時30分より会が始まった。
この日は、塾生兼水道の仲間である末永さん、村木、マスター、N川、キング、変態小野、私、ちゅうげんの8人が集まった。
皆、吉田さんを慕ってのことだ。
会が始まると、皆、兀兀のマスターが用意してくれたオードブルに舌鼓を打ちながら、会話を楽しむ。その会話の中心は、吉田さんかと思いきや違った。
ちゅうげんだったのだ。某金融機関の支店長で、漢塾広報部長でもあるちゅうげんは、マシンガントークの名手である。その口からは、次から次へと言葉の弾丸が弾き出される。
察笑力抜群のマシンガントークに、皆、会話をするのを止めて、しばし聞き入った。
その内容は、自虐ネタ中心なので、面白くはあるのだが、5分ぐらいで飽きがくる。ただ、BGMとしては賑やかで良いので、私の意識はちゅうげんから離れながらも、好きなようにさせておくことにした。
私の意識は、吉田さんへと向く。
いつも物腰柔らかく、落ち着いた雰囲気の吉田さんは、この日も変わることはなかった。退職を前にして何を思うのか。何故、残り10年を残して退職してしまうのか。
聞きたいことは、山ほどあったが、吉田さんを気持ち良く送り出す覚悟を決めた私は、そんな野暮なことはしなかった。
その代わり、口から出てくるのは、漢塾や漢塾アームレスリング大会のこと、水道でのこと。吉田さんとの思い出は多い。漢塾を応援し、漢塾アームレスリング大会にも参加してくれた吉田さんは、漢塾には必要不可欠な存在だった。
今後、漢塾に関わることがなくなるわけではないが、身近に存在しなくなると思うと寂しいものだ。
塾生に慕われ、塾長である私にも寂しいと思わせる吉田さんは、偉大である。
【終焉】
楽しい時間も終わる時が来た。
始めたからには、閉めなければならない。
吉田さんに、皆からの心ばかりの寸志と花束、そして私の作ったミンスミートケーキを渡す。
ミンスミートケーキは、2021年より作り始めた自慢のフルーツケーキだ。
大切な人に様々な想いを込めて差し上げるようにしている。
吉田さんを囲んでの記念撮影の後に、兀兀のマツムラさん夫妻との記念撮影を行い、漢塾主催である吉田さんの激励会を終えた。
短い時間であったが、最高の時間を最高の仲間達と作り出せた会だった。
【最後に】
これから吉田さんが、どうするか。
とりあえず、働くところは確保しているようだ。
健闘を祈りたい。
この日の晩、一番尊いと感じたのは、吉田さんという偉大な先輩のために漢塾兼ねて水道の仲間が集ったこと。
私を含めて、既に水道を去った者も多いが、仲間のためなら何があろうと駆けつけるのだ。
この絆こそが、私達が漢塾兼ねて水道で培った最大の宝である。
また、大切な仲間が一人去る。
吉田さん、これまでありがとう。
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(満開の桜)
私達の宴を歓迎するように桜が満開だった。 |
(眺め)
元々、展望台の2階である兀兀からの眺めは最高である。 桜をバックに日本海に浮かぶ島々を眺めることができる。 |
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(宴)
マスターのマツムラさんの好意で、店内を貸し切りにしていただいた。 提供していただいた料理も素晴らしく美味しいものだった。
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(夜桜)
夜桜も感動するくらいに美しい。 |
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(贈呈式)
仲間から心ばかりのものを吉田さんに贈呈。 |
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(記念撮影)
仲間同士で記念撮影。これが最後ではない。始まりである。 ちなみに右端が、マシンガントーカーのちゅうげんである。 |
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(マツムラ夫妻)
マツムラ夫妻を交えて。短い間でしたが、大変お世話になりました。 |
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【番外編 3/31】
(最後のお勤め)
吉田さん最後のお勤め。アツシに描いてもらった肖像画と一緒に。
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【番外編 3/31】
(一緒に)
最期に仲間達と。この日のことは、一生忘れない。 |
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