第02回 漢塾イカ釣り大会

カテゴリ
 FISHING
開催日
2006年06月10日()

本来であれば、5月12日に行われるべきであった第二回漢塾イカ釣り大会は、私がデジカメを忘れるという失態を犯したため、急遽、漢塾イカ釣り大会を中止して、漢塾の名前を冠しない、ただの「イカ釣り大会」ということにして行った。その時は、誰もイカを釣り上げることができなかったので、後から遅れて来た西川を優勝者として適当に済ませた。

060610_1731あれから一ヶ月。漢塾イカ釣り大会の目的である、30cm以上の大型アオリイカである「桔梗」を釣るには、時期的には少々遅いながらも、予定通りに第二回漢塾イカ釣り大会を行った。私と西川が買出しを済ませ、現地に着くと、天気は文句なしに良かったのだが、風がとてつもなく強かった。風が強いのは良くない。風が強いと、釣り糸が横に流されて釣りにくいし、釣り糸に抵抗がかかるので、微妙な当たりを見逃しやすい。そして、何よりも嫌なのが、長い時間、風に当たっていると、「早く帰れ!」と、せかされているような気になって落ち着かないのである。

これは困った!と思いながらも、他の者達が来るまでに時間があったので、この状況下での釣りがどんなものか試しに何回か投げてみた。

ところが、釣り糸に抵抗はあるものの、釣り糸が横に流されることもなく、予想に反して以外にも釣りやすかった。これなら大丈夫!と思い、皆が来るのを待った。まずは、予定開始時刻どおりに本田、マラさん夫妻が到着。その5分後ぐらいに、和光と前回覇者であるキング大田が到着した。高杉さんと、末永さんは用事があって遅れるということだったので、2人を待つことなく、ほぼ予定開始時刻どおりにイカ釣りを始めた。

釣り始めてから、しばらくは何のアクションもなかったが、開始から1時間ほど経ってからアクションがあった。キング大田が、エギを底に根がかりさせたと思い、それを無理やりひっこぬいたところ、エギにちぎれたタコの足が付いていたのである。私達が行っているのは、イカ釣りであるからして、タコは外道であるのだが、この時は誰一人として、当たりも何もなかったので、このことには全員がどよめいた。釣れなくても何かやってくれるとは、さすがは、前回覇者のキング大田である。

060610_1934_00それからまた、しばらくは何のアクションもなかったが、今度は和光がやってくれた。前回に引き続き、またタコを釣り上げたのである。しかも、今度のは手長ダコではく、真ダコである。味も値段も手長ダコよりは、こちらの方が数段良いのだが、和光は気持ち悪がって「捨てる」と言う。さすがに、それは勿体ないので、この真ダコはイカ、タコ、エビといった甲殻類が大好物な伝説の男に献上することにした。

しかし、前回に引き続き、今回もタコを釣り上げるとは!和光はタコキングと呼んでもいいかもしれない。まあ、本人はイカを釣りたがっているので、そう呼ばれても嬉しくはないだろうが。開始してから3時間近くにもなると、全員、さすがに同じ場所での釣りにも飽きてきたようだった。

060610_2017よって、先ほど猟師のおじさんに半島の裏側の方が、よく釣れると聞いていたことと、風を避けたいということもあり、場所を移動することにした。半島の裏側は、「嫁なき」と呼ばれるところで、ここもイカ釣りの名所である。しかし、先ほどから気になっていたことがあった。周りにイカ釣りをする人がいないのである。前大会の時は、私達以外にも多くのイカを釣る人がいた。確かに今回は、強風という悪条件下ではあるのだが、それにしたって、イカを釣る人が全くいないというのはどういうこと?である。

私達から遅れて、家族連れのイカ釣りと思われる人が来た以外は、釣り人を見かけることはなかった。前大会の時から、「今年は良くない。」とか、「今年は釣れない。」などと、他の釣り人に聞いていたのだが、もしかすると、それが釣りに来る人達の足を止めているのだろうか。

でも、実際に釣った人の獲物をこの目で見ているのだから、湾の中に桔梗がいることは間違いない。それも、最低でも何十匹かはいるはず。要は、釣れる確立が低いとか、殆ど釣れないとかいうことは関係ないのだ。男は、そこに獲物がいると分かったら、海に向かって、ただ竿を振るのみである。そう思い、桔梗を釣り上げることを夢見て竿を振った。

060610_2028_00だが、しかしである。10投ぐらいなら集中して竿を振れるのだが、それを越えるとさすがに集中力がきれる。そうなると、休憩をするようになる。休憩をしている間は、暇なので参加者の釣果を確かめに行ったり、和光の豊満な腹の肉を揉んだり、後から近づいて海に落とす真似をして脅かしたりする。そうして、気が済むと、また竿を振る。

しかし、今度は10投もできなくなっている。仕方ないので、また休憩する。休憩中はまた同じことをする。そうして気が済むと、竿を振る、今度は更に振る回数が減っている。つまり、休憩する度に、集中力が落ちて、どんどん竿を振れなくなっているのだ。

そうなるのも無理はなかった。イカ釣りを始めてから釣れるのは藻ばかりで、当たりらしい当りもなかったし、他の誰もが釣れる気配さえなかったからだ。始めてから4時間も何のアクションもなし。もう、これは情熱があるとか無いとかの問題ではなかった。そんなに長時間、何のアクションも無かったら、釣りに飽きて当然であろう。

これは良くない!と判断した私は、午後21時過ぎに、予定より早く、午後22時には大会を締めることを皆に告げた。あと1時間で大会を締めることを聞いた参加者達は、最後の踏ん張りとばかりに、それまでにも増して集中して竿を振るが、やはり当たりはなかった。

このままでは、外道ではあるが、真ダコを釣った和光が優勝してしまうと思うと、私が優勝してキングの座に帰り咲くことなんてどうでも良くなった。とにかく、誰が優勝しても構わないので、甲イカでも何でもいいから、とにかく「イカ」と呼ばれるものを釣って欲しかった。

イカ釣り大会では、イカを釣った奴が優勝しなければならない。和光には悪いが、イカ釣り大会でタコを釣った奴が優勝してはいけない。和光だって優勝したところで、納得はしないだろう。何故なら、これはイカ釣り大会なのだから。

060610_2219_00時刻が午後22時になろうとし、誰もが和光の優勝を確信した時に、感動のフィナーレは訪れた。時間ギリギリに末永さんが胴長11~12㎝ぐらいの剣先イカを釣ったのである。小型ではあるが、イカには違いなく、この時点で末永さんの優勝が決まり、和光の優勝が消えた。一番遅れてきた末永さんが、賞味2時間にも満たぬ短時間でイカを釣り上げるという、その集中力と腕前には驚かされたが、それよりも何よりもイカを釣ってくれたことで、どうにか大会の面目が保てたことに私はホッと胸を撫で下ろしていた。

2位は、外道ではあるが、一応は獲物を釣り上げたということで和光が。3位は携帯電話にダウンロードした北斗の拳BBモードで、コインの最高枚数を叩きだしたマラさんに決まった。

それにしても、優勝が小型の剣先イカで、2位がタコで、3位がコインの獲得枚数で決まるとは、おっそろしくレベルの低い大会である。次回大会では、イカを釣った数や重さで順位を決めたいものである。

開催状況
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本田

今回初参加の本田。格好が様になっている。

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西川

西川のつむじ

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遅れて来た高杉さん

期待には応えられず、優勝できなかった

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食ってばかりの西川

今回も食ってばかりの西川。少しは釣りに打ち込め!

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マラさん夫妻

今回初参加のマラさん夫妻

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順位決め

北斗の拳で順位を決める

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集合写真

最後に集合写真を


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