「絆」

カテゴリ
 ANOTHER
開催日
2008年12月29日()

ドキドキしながら、白さんを待つ。

白さんは、漢塾ホームページで今の私を知っていても、私は今の白さんを知らない。電話で話した感じでは、声も中身も小学生の頃と殆ど変わってないというのは分かるのだが。

私の白さんに抱くイメージというのは、小学生の頃のままで止まっている。私の中での白さんの姿は、あの頃のままなのだ。

“24年の歳月は、白さんをどのように変えているのだろう?”

“これで、ようやく白さんのイメージを24年ぶりに更新できるな。”

そんなことを期待しながら、白さんを待ったのである。 そして、再会の時は来た。私の実家の店の方から白さんが入ってきたのだ。24年ぶりに私が発した再会の言葉は、「よおっ!」であった。24年ぶりなのに、何とも素っ気ない言葉。私の両親が側にいたというのもあるが、照れ臭いやら、かける言葉が見付からないやらで、これだけしか言えなかったのだ。

24年ぶりの白さんは、24年分の年輪が表情に刻まれているものの、私がイメージとして抱く小学生の頃の白さんが、そのまま大きくなった感じであった。ただし、その笑顔の素晴らしさは、あの頃の百倍増。

いろいろとあったのだろう。24年という歳月は、白さんという人間をめちゃめちゃ素敵な人間に育てあげていた。24年分の思いが込み上げる。24年といえば、小学校を卒業してから今までである。あまりにもたくさんのことがあり、あまりにも長過ぎた時間。”こんなに長く会わなかったんだ・・・。”と、白さんの顔を見ながら感慨に浸る。

だが、再会するまでに時間がかかったとはいえ、こうして再会できたということは、私達の”絆”が切れることなく繋がっていたということの証。このことに心から感謝しつつも、24年ぶりに私達はお互いが交わる物語の第二部のページを開いたのである。

開催状況
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シシ鍋

一次会は、旧むつみ村のむつみ荘で行う。ここは、山猿の家の隣。以前、ここで宴会をした時にシシ鍋を食い、その味に感動したことが、ここを使った理由。味といい、良心的な値段といい、なかなかこのような店というか旅館はない。醤油仕立てと味噌仕立ての2種類の味があるが、どちらの味も甲乙つけ難い。どちらも最高であった。カメラ目線の白さんの笑顔が気になる。

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がらん胴

旅館は部屋もたくさんあって広いのだが、私達以外に客はいなかった。山奥だけに冬は来客が殆どないようだ。私達の通された部屋も30人は入れそうな広さだった。

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塾生

塾生達は、佐久間を除き、全員が小学校か中学校で白さんと交わっている。白さんが帰って来ると聞き、皆、喜んで駆けつけた。話題は、小学、中学の頃の思い出話に終始した。その会話の中では、私の知らない?忘れた?エピソードが暴露されることも。ちなみに、タニを除いた全員が萩高の同窓生である。

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二次会

二次会は、よしおの母ちゃんの店であるレベッカで。よしおの母ちゃんは、私達がスポ少のサッカーの試合で遠征した時は、毎回のように応援に来ていた熱血母ちゃんである。よしおの母ちゃんとは、スポ少のサッカーの話で盛り上がった。ここでも、白さんのカメラ目線が気になる。白さんは、カメラを向けると、必ずといっていいほど、笑顔になる。一緒にいる者を明るい気持ちにさせる笑顔である。白さんは、小学生の時と同じくサッカーを愛しており、毎日授業の前に2時間ほど学生達と一緒にサッカーをしているという。それ以外に、毎日10㎞のラン、休日には20㎞のランをしているとのことだ。やることは違うけど、やはり私と似ている。白さんは、漢塾ラン長崎編にも参加する予定である。

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アホの末、ちゅうげん、パゲ、佐久間

アホの末は、長期に渡る激務から一時的に開放されたためか、非常に活き活きしていた。パゲと会うのは久しぶり。頭が丸くなるのに比例して、人間も丸くなっていた。高校生の時は、髪の毛のセットに毎日一時間を要し、髪型も人間も角かったのに。アホの末は、”あの頃のパゲが一番輝いとった!”と言うが、私の意見は違う。パゲは今が一番輝いていると思う。ちなみに”ちゅうげん”は、2月に女の子が生まれる予定。

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佐久間、エテ、セージ

漢塾でお馴染みの3人。萩焼き作家である佐久間は来年の5月に結婚する予定。その時には、皆で何か企画しようと考えている。エテとセージは、寒中水泳に参加予定だ。

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よしお

白さんに「相変わらず変な奴やねぇ!」と、言わせたよしお。確かに昔と変わらぬ変な奴であるよしおは、現在脱サラして塾を経営している。経営が軌道に乗るようにと、私が神に祈りを捧げたおかげで、塾の経営は軌道に乗りつつあるようだ。「ごっつのおかげ感謝してます。」とは言うが、気持ちはいらない。感謝の気持ちは”物”で表してもらいたい。焼肉か寿司でも奢ってやると言われれば、喜んで承る。

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よしおママ

写真右におられる方が、よしおの母ちゃん。ご高齢にも関わらず、テキパキと店を切盛りされる現役バリバリのスナックのママさんである。歳は召されても、24年前の私達のスポ少での応援と同じように、アクティブな方であった。

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熱唱

QUEENの名曲”I was born to love you”を熱唱するアホの末。熱く歌うのは良いが、せっかくの名曲がこいつが歌うと、別の曲になってしまった。

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熱唱2

誰か分からない日本人の歌を熱唱するタニ。なかなかの熱唱ぶりだった。歳に似合わない真っ直ぐで素直な心を持った男である。漢塾には欠かせない奴なので、今後、どんどん漢塾イベントに絡ませていくつもりだ。

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記念撮影

最後に皆で記念撮影。これまでも私達の絆は繋がっていたし、またこれからも続いていくはず。白さんは、今後もちょくちょく実家に帰って来るというから、近いうちに皆で再会できることになるだろう。誰もが愚痴を口にせず、誰もが他人の悪口を言わず、そして誰もが自分の人生を精一杯生きている。これは実に素晴らしいこと。そんなこいつらのことを私は誇りに思っている。白さんもこいつらのグレートさには気付いてくれたことだろう。

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二人っきり

実家で白さんが起床するのを待つ間、愛犬のチャーリーと二人っきり、いや一人と一匹っきりになる。私のことが嫌いなチャーリーは、居心地が悪いみたいで、しきりに私の方をチラチラ見る。”僕のことを殴らないでね!お願いだから、何もしないでよ!”というようなチャーリーの心の声が聞こえてきたので、こいつに対して手を出すことはなかった。

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白さんの家

小学2年から中学2年の終わりまで住んでいた白さんの家。ここを訪れるまで、「もう崩してしまって無いかもしれん。」と言っていた白さんだが、幸いなことに白さんが住んでいた家は現在で、しかも人が住んでいた。22年前と変わらぬ形で家が残っていたことに白さんは感動していたようだった。 ちなみに私は白さんの元家に来るのは初めてである。仲は良くても、家に遊びに行ったことはなかったのだ。

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ツーショット

佐久間の仕事場である扇釜に白さんを連れて行き、そこの登り窯の前でツーショット。白さんと再会出来るのを私はずっとずっと待っていた。このツーショット写真は、私の宝物になるだろう。今回、再会して再認識したのは、白さんの人柄の良さと共に白さんの”ひたむきさ”である。物事を納得するまで突き詰め、そして、それを実現するために最大限の努力をするという白さんの姿勢や考え方は、小学生の頃と全く同じであった。私に足りないと思われるものが白さんにはたくさんある。今、白さんと再会できたというのも意味があることに違いない。白さんのそのようなグレートさには、大いに影響されたいと思う。夢のような白さんとの時間は、すぐに過ぎ去ってしまったが、別れを惜しむことはない。私達の関係はこれからまた始まるのだから。


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