心を洗う
子供達とドラエもんの映画を見た。
図書館で、何枚か借りてきた中の一枚だ。
「のび太の宇宙開拓史」
このタイトルには覚えがあった。私が小学2~3年生の時に初めて見たドラえもんの映画のタイトルだ。
当時、私は、感動のあまりに家に帰ってから頭の中で、映画の映像を最初から最後まで余すことなくエンディングテーマ曲まで再現したということを覚えている。
単に思い出すのではなく、頭の中に映像として流して、それを楽しむのだ。
そこには、思い出すという行為は存在しない。頭の中で再生すると表現した方が適当であろう。
今思えば、驚きの行為だが、あの頃はそのようなことが出来たのだ。
それは、おそらく私だけには限るまい。
まあ、そんなことはどうでも良い。
ドラえもんの映画の感想に戻る。
見ていくうちに、30年以上前の記憶が蘇る。
「ああ、ここはこういうことがあったな!」「このキャラは、おった!おった!」など。
あの頃ほどの感動はないものの、やけに懐かしい。
最初は、子供達に付き合って見たつもりだが、子供と同じ目線で一気に2時間近くを見きった。
ドラえもんの良いところは、環境問題などを映画のテーマに盛り込んでいるところもあるが、その魅力は何よりもドラえもんのポケットから出てくる不思議な数々のアイテムだ。
タイムマシーン然り、どこでもドア然り、タケコプター然り、スモールライト然り。
どのアイテムにも夢がある。
「こんなこといいな!出来たらいいな!」というドラえもんの歌詞のとおり、本当にあったらいいと思う。
毎日が楽しくなるだろう。
歳を重ねるに従い、どんどん視野が狭くなった私にとっては、この「あったらいいな!」と、思えたことは貴重だ。
少なくとも、ドラえもんの映画を見た直後までは童心に戻れたのだから。
現実世界がつまらないと感じている方には、是非とも一見をお勧めする。
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