ダブルミーニング

萩商工の前を通ったら、日曜日にも関わらず、グラウンドにクルマがたくさん停まっていた。「何があるんやろう?」と、疑問に思ったら、すぐに気付いた。今日は公立高校の卒業式なのだと。

公立高校の卒業式は、3月1日と決まっている。土日に重なったら、2日とか3日とかに式をずらすのかと思いきや、何が何でも1日に行うみたいだ。

私が高校を卒業したのは、24年前だから、今回の卒業生とは24歳違うことになる。親子ほどの歳の違いだ。

ついこの前のことと思っていたのに、自分の子供の代の者達が卒業するという事実に、月日の経つ早さを感じざるを得ない。

就職、進学、専門学校、浪人等、進むべき道は人それぞれ違うが、希望に燃える者がどれくらいいるのだろうか?少なくとも希望に燃えずに、惰性で進学した私にとっては気になるところだ。萩から出て行く者の殆どが、萩に戻らない、“戻れない”というのも気になるところだ。

「今日は、飲みに行くのかな?」というのは、どうでも良いことだ。「しばらくは遊んでばかりおれるな!」というのも更にどうでも良いことだ。

いずれにせよ、これで萩から若者が減る。これで、年寄がよけいに目立つ。これで更に活気がなくなる。

高校の卒業式は、萩のような田舎町にとっては、単に学校からの卒業だけではない。故郷からの卒業、つまり別離でもある。

残念だが、この状況は、これからも変わるまい。


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