望春
この時期、半袖Tシャツに半パンで、寒い外に飛び出していくのはかなり辛い。私の筋トレをする場所は、実家の庭にある車庫である。この車庫、三方をトタン板で囲まれており、一応屋根もあるので、雪や雨は防げる。しかし、前面には何もないので、風がバンバン入るからとても寒い。
風さえ防げれば、寒さも大分和らぐと思い、車庫の前に自動車を2台停めて、風を防ごうとしたこともあったが、隙間から風が入って、風除けの効果は全くなかったので、今では風を防ぐことを諦めている。
寒い中で、いきなり器具を使う運動をすると、怪我をするので、筋トレはスクワットや腹筋などの回数をこなす持久系の運動から始める。それらの運動で体が十分に温まってから、ベンチプレスやカールなどの高重量を扱う運動をするのだ。
鋼鉄のバーは手が痛くなるほどに冷たく、なるべくなら握りたくないが、握らずにトレーニングは出来ないので、我慢して握っている。また、体が温まってもインターバルの時はやはり寒い。そういう時は、何か考え事をしたりお経を唱えたり、シャドーボクシングをしたりして、寒さを忘れようとしている。そうやって四苦八苦しながらも1時間半余りの苦行を終えて家の中に入る時は、寒さから解放されてホッとする瞬間だ。
こんなことをかれこれ20年も続けてきた。つまり20回冬を越したわけである。別に半袖半パンでやる必要もないのだが、今までこれでやってきたことと、厚着をしてはトレーニングをやりにくいから、現在もこれで続けているのだ。
これぐらいのことで根性がついたということはないが、寒さには人一倍強くなった。おかげで、風邪をひくこともなく元気に冬を過ごせている。また、値段の張る冬物を殆ど買わないで済むので、非常に経済的でもある。
まさに至れり尽くせりの冬の筋トレだが、私も人間である以上、楽をしたいので、寒い場所よりは暖かい場所で筋トレをやりたい。だから、一日も早く暖かい春が来ることを待ち望んでいる。
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