日頃の行い
アホの末が転勤するというので、パゲと一緒にトラックを借りて柳井まで引越しの手伝いに行った。この日は、以前、天気予報で確認した時は、晴れ後曇りだったのに、朝からあいにくの雨だった。やはり、アホの末の日頃の行いの悪さを象徴しているようで、天気予報と違う天気の悪さに、パゲと一緒に妙に納得するのだった。
おまけに、朝から予期もせぬトラブルに巻き込まれ、出発するのが2時間も遅れるわ、道中で私とパゲが原因不明の腹痛に襲われて何度も便所休憩するわで散々な目に遭った。これもアホの末の日頃の行いの悪さのせいだと、再度パゲと納得し合ったのだった。
極めつけは、萩のアホの末の家に全ての荷物を運び込んで、後片付けをしている最中のことだった。アホの末が、雨よけのビニールシートを家の軒にくくりつけていたのを外すために私の肩の上に立って作業をしていたところ、土台の私がバランスを崩して後方にグラついたために、アホの末が前方に頭から落ちてしまったのだ。
受身もとらずに、もろに頭から落ちたために、それを見ていた私もパゲも一瞬青ざめてしまったが、残念ながら落下した地面は、雨でぬかるんだ軟らかい土だったために事なきをえた。もし、これが固いコンクリートであったならば、確実に頭が割れていた。
惜しかったなと思うと同時に、この決定的瞬間を撮るためにカメラを用意しておけば良かったと悔やんだ。最後に行いの悪い張本人に災いが降りかかったことをパゲと納得し合ったのだが、災いは、これで終わったわけではなかった。午前中のトラブルで何時間も時間をロスしたことが響いて引っ越しが終わるのが遅くなったために、焼肉屋で打ち上げを行う時間が無くなってしまったのである。
私もパゲも焼肉を食うのを楽しみに、引越しの手伝いをしていただけあって、このことはかなりショックであった。最後の最後に私とパゲをブルーな気持ちにさせるとは、この男、本当に日頃の行いが悪い!
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