チャーリー

5月13日、我が家に待望の犬がやってきた。ミニチュアダックスフンドの♂で、年は6才。もともとミニチュアダックスフンドの子犬を販売する業者に種犬として飼われていた犬で、高齢のため、お役目御用になったものを貰い受けたものだ。

もともと付いていた名前をチャーリーという。毛並みがブラウンだからチャーリー・ブラウンだということで付けた名前らしい。私は、はっきり言ってこの名前が気にいらなかった。ラオウかケンシロウかジャギにしようと提案したが、長年呼ばれ慣れたチャーリー以外の名前には反応しないので、それはあっさり却下された。

しかし、何でこんな年のいったお古をもらったのかというと、それには理由がある。まず、弟の友人づてに、犬を貰って欲しい人がいるという話を聞いた。ジョイがいなくなって以来、犬好きの両親は寂しい思いをしていたので、その話にはすぐにとびついた。だが、ひっかかることがあった。犬の年が6才だったことである。既に犬の平均年齢の半分はいっているから長く一緒に過ごすことができないし、そんなに年をとっていたらなついてくれるかどうかも分からない。よって、一度はその話は諦めたのである。

ところが、13日に実家に行くと、今からその犬を貰ってくるという。「諦めたんじゃないのか!」と言ったら、「諦めようと思ったが、可哀相で諦められんかった。」と言う。両親は、一度諦めた時に私が言った「可哀相やけどサファリランドへ持って行かれてライオンのエサになるか、安楽死やな。」という冗談めいた一言を本気にしていたようなのである。本当のところはどうなるかは分からないが、誰も貰い手がなかったとしたら、その犬の先行きは暗いものになるかもしれないことは十分に考えられたので、両親がそう思うのも無理はなかった。

年のいった犬を貰う事に対しては、あまり気がすすまなかったが、私が飼うわけではないので、反対することはしなかった。そして、そのことを両親から聞いた1時間後に実家に連れてこられたチャーリーは実家の飼い犬となった。奇しくも、その日はジョイの月命日、これはジョイが取り持った縁だろうか?

ミニチュアダックスフンドのような室内で飼う小型犬は、あまり好まない私だが、情が湧いて日に日にチャーリーのことが可愛いと思うようになってきている。

 


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