幸せ者

人間には才能というものがある。絵を画く才能、文章を書く才能、運動の才能、音楽の才能など、挙げればキリがない。

誰にも何かしら最低でも1つの才能があるとは思うが、残念ながら自分の才能に気付いている人は、気付いていない人よりも遥かに少ないのではないかと思う。故に、分かっている人は幸せだと思う。

私には、人の目に付くような才能はない。私にとって一番欲しい才能は、絵を画く才能であるが、それを欲するのは、そういう才能が全くないからである。

だが、これまで35年間、平凡な人生ながらもそれなりに懸命に自分の人生を生きてきたためか、徐々に自分の才能というものに気付きつつある。

こんな何の取り柄もない私にだって才能がある。頭が良いわけでもない、芸術的才能があるわけでもない、運動神経が良いわけでもない。しかし、そんな私だからこそ持ち得た才能。それが、私の才能であり、私を私たらしめている。

それが何かは、ここでは恥ずかしくて言えないが、目に見えない地味なものながらも、それは確実にあるのだ。

よって、私も数少ない幸せ者の一人。そして、それを人のために活かせたら、更に幸せ者になれることだろう。


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