忘れもの

ようやく四国八十八ヶ所遍路第四弾の執筆にとりかかった。第四弾は、もう2年4ヶ月も前に終えたものである。本来であれば、とうの昔に書き終えてなければならないものだが、そうなってないのには訳があった。

出雲ランや大分ランといった、書くことに時間と手間をとられるイベントを行うようになったことも関係あるかもしれないが、一番の理由は私の浮気であった。

浮気といっても、異性との浮気ではない。本との浮気である。

ある日、本屋で出会った長編シリーズの本と駆け落ちし、そのまま半年もの間行方をくらましてしまったのだ。

駆け落ちを終え、戻ってきた時には、たくさんの仕事が待っていた。おまけに、行うべきイベントもたくさんあったから、どうしてもそちらの方を優先しなければならなかった。

しかし、やるべき事をやってないということは、いつも私の心の中に”後ろめたさ”として、引っ掛かっていた。楽しいことをしている最中に思い出すこともあったし、寝る時に思い出すこともあった。

おかげで、何事にも100%没頭することはなかった。

逃げようとしても、逃げられない、何時かやらなければならないのは分かっていたが、さすがに2年以上経ってしまうと、物怖じしてしまうものである。だから、時間が出来てもなかなか執筆に取り掛かることができなかった。

執筆に取り掛かるには、きっかけが必要だった。そして、そのきっかけがあった。あったから、重い腰を上げることになったのだ。

現在の進捗状況は、一日目の半分くらい書いたところだ。最初書く時に、当時のことを覚えているかが不安だったが、写真を見ながら書いていると、当時のことをいろいろ思い出せるから、その心配はなさそうである。

なるべく当時思ったこと、感じたことをありのままに書きたいとは思っている。ただ、どうしても今の自分の考え方なり、価値観なりが入ってしまうようになるのは、今の自分が書くから、仕方がないことと感じている。

何故、今になって2年以上前のものを書くのか?単に私の怠慢からなのだが、これも意味のあることと捉えたい。

漢塾ホームページがリニューアルするまでには、完成させる予定だ。

 


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