祝!復活2
美味そうな匂いがするので、その匂いのする方を見て驚いた。その匂いは、何ヶ月か前から営業を止めていた食堂からのものだったのだ。
もしかしたら、そこの家の人が自分達の食う分だけ作っているのではないかと店の中を覗き込んだら、ちゃんと客が入っていたので、復活したのは間違いなかった。
最近リニューアルした今の店に思い入れはないが、古い店の時には中学生の頃から、頻繁に来ていた。独身の時も、家に食い物がない時は通っていた。
ここ数年は、行ってなかったものの、たまにあの濃い味が懐かしくなることがあった。
“思い入れ”というアドバンテージを除くと、この店の味はまあ普通。贅沢なことだが、美味いものを食い慣れて、舌の肥えた今の私には、魅力的なものではない。
おそらく、よほどのことがない限りは、食いに行くことはないだろう。
だが、”いつでも食える”という安心感があるのは有難いものだ。
思い入れのある店が復活したということは、やはり嬉しいものである。
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