割り切り

ある日、変態小野と話していたら気付いた。

こいつとの会話の内容は、2種類しかないことを。

まず最初は、何号か前に漢塾通信に書いた”がんばるんぞ!~。”の一連の流れ。

そして、最後に”カラムーチョ吉田はまだ帰って来んのか!~。”という会話である。

嘘だと思われるかもしれないが、こいつとの会話はマジでこれだけなのである。会話の流れの中で私が、こいつの言葉の揚げ足をとって、”いちゃもん”をつけ、会話に彩りを加えたりはするが、この流れの中から会話が逸脱することは絶対にない。

年がら年中この会話。会えば必ずこの会話。飽きもせずにこの会話。

何の創造性もなく、何の実りもなく、何の意味もない会話。

時間だけが、ただ虚しく過ぎていくだけの会話。

よくもまあ何年もこんなくだらない会話だけを続けたものだと、我ながら感心もする。

今後も、こいつとこれ以外の他の会話をすることはないし、したいとも思わない。

私達は、割切った関係だ。


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