身近なもの

誰でもいつかは死ぬ。世の中に”絶対”というものは無いと思っているが、これだけは”絶対”である。

自ら死を選ぶ自殺というものを除けば、いつ死ぬかなんて誰にも分からない。

病気で死ぬか事故で死ぬか、それとも殺されるか。

そのようなことを考えると、今でも恐くなるが、子供の頃は”死んだらどうなるの？”との純粋な思いから、考えて夜も寝られないことがしばしばあった。

さすがに今では、そんなことを考えるなんて滅多にないものの、身近な人の死がきっかけで今こうやって久々に考えている。

死んだらどうなるかなんて、死んでみないと分からないから、生きている限りは分からないのだろうけど、ずっと答えなど出やしないのだろうけど、どうしても考えてしまう。

いつ死んでも良いとは思わないし、いつまで生きたいということもない。だけど、やりたいこともたくさんあるし、好きな者や愛する者と別れたくないので、とりあえず今は死にたくない。

死は誰にとっても身近なもの。そして知らぬが故に怖いもの。

でも、それがあるおかげで、今を大切に生きることができる。

生きていられることを有難いと思える。