夏のおもいで

明日から菊ヶ浜海水浴場が海開きということで、思い出したのが、監視員のバイト。

私は大学1~3年の3年間、ここで監視員のバイトをしていた。

7月中旬から盆過ぎまでの1ヶ月ちょっとの短期間のバイトだったのだが、夏休みの帰省中にやるものとしては、楽して稼げる割の良いバイトだった。

当時は、6人ほどの学生でやっており、今とは違い、監視塔が2つあったため3人づつの1時間交替で、監視を行っていた。

今だから言えるのだが、監視をするといっても、”溺れる奴などいやしねぇ”とばかりに監視塔の上で寝転がったり、友人や知り合いが来たら、監視塔に上げて話をしたりしていたものだ。

監視塔に上がる以外の時間には、泳いだり、素手でタコ捕りしたり、女の子に声かけたり、喫茶店で涼んだりと、好きなことをしていたと記憶している。

楽しい思い出だけではなく、ヤバいことだってあった。

例えば、遊泳区域内でジェットスキーを乗り回す、その筋のヤバい人達に注意をしたら、5~6人に囲まれたことや、溺れている人を見逃しそうになったこと、原付でウィリーの練習をしていたら、ウィリーし過ぎて自分の上に原付が落ちてきたこと、BGMでメタルを流したら苦情が出たことなど。

今となっては、良い思い出だが、当時はヒヤヒヤしたものだった。

これは、あの時、あの歳で、あのメンツだからこそ出来たこと。

もう二度と出来やしない。

思い出す度に楽しく、そして切なくなる。

私の大切な夏の思い出である。


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