疑い

医者「血液は全く問題ありません。中性脂肪も悪玉コレステロールも低いです。」

「脂肪率も低いし、レントゲン写真で見たところ、お腹周りに脂肪はついておりません。」

「筋肉が多いんでしょうね。よって、あなたはメタボではありません。」

「でも、体重があなたの場合、身長の平均より20㎏も多いし、ウエストも2cmオーバーです。正しい食事と、毎日の適度な運動を心がけてください。」

俺「先生、僕がメタボな訳ないやないですか。体型みたら分かるでしょう!」

「食事には気をつけとるし、毎日1時間半もトレーニングしとるんですよ。僕がメタボやったら、世の人間の9割以上はメタボということになりますよ。」

医者「あなたの言われることは分かります。でもね、こういうのはね!様々なデータを元に判断しないとね!」

俺「はあ、そうすか。」

体重が平均より多くて、腹回りが85cmを越えたらメタボの可能性があるんだと。

この基準に照らせば、私なんか典型的なメタボだ。

だが、敢えて言わせてもらうならば、今はチャリンコに殆ど乗らなくなったから、かつてのように脂肪率が10%を割ることはないものの、それでも10%台前半をキープしている。

腹回りは87㎝あるものの、胸周りは117㎝ある。

見た目もプクプクしてない。

本当のメタボの者と比べれば、見た目は全く違うはず。

それでも、人間ドックへ行く度にメタボと疑われる。

結局、疑いは晴れるのだが、分かってはいても、疑われることには腹が立つ。

人間ドックへ行くと、体のどこかに悪いところは無いかということよりも、このことの方が気になる。

これも、こんな体した宿命か。


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