天罰
5日前の夜中に、萩市内で雷が落ちまくった。
その時は、私も眠れない夜を過ごしていたので、その様子を観察していたのだが、確かに凄かった。
雷が光った時は、目も開けられないくらいに眩しく、空は不気味に赤く光っていた。
盛んに、「ピシャアッ!ゴロゴロゴロゴロッ!」と、うるさいくらいに音が鳴っていたので、”こりゃあビビりの愛犬チャーリーは、怯えとるな。”と、思いながらも、それを子守唄代わりにして、再び眠りについた。
その時、身近な者にとんでもないことが起きているとは知らずに。
とんで2日後、うえちんとアームレスリングの練習をしている時のことだ。うえちんが、2日前の夜中に雷が家の前の電柱に落ちたと言ってきた。
それを聞いて、”おお!あの時の雷かぁ!”と思い出し、身近な奴のところに落ちたことが可笑しくて、笑ってしまった。
しかし、本人からすれば、笑い事で済むことではなかった。
当時、あまりもの音と衝撃で、自分の家に雷が落ちたのではないかと、飛び起きたらしい。幸いにも、家に落ちたのではなく、家のすぐ前の電柱落ちたということが分かってホッとしたらしいのだが、問題はその後のことであった。
パソコンは壊れるわ、ボイラーは壊れるわ、便所の水が流れなくなるわで、結構壊れたものが多かったらしい。うえちんは、金持ちのくせに修理代や新たに購入する金のことが気になるらしく、しきりに、「保険がおりるやろうか?」と、ほざいていた。
萩でも10本の指に入る金持ちのうえちんのことだから、保険がおりなかったとしても、それらのものは、自腹で解決できるから問題ない。うえちんにとっては、痛くも痒くもない些細な事だ。
だが、事は金で解決したら済むだけの単純なものではない。
だって、これは天罰なのだから。
嫁さんに隠れて悪いことはする、3人の娘を可愛がることをしない。これだけならまだ良いが、私が焼肉を奢ってくれと言っても奢ってくれず、たまに奢ってくれるものといえば、ジュースだけ。
とても金持ちのすることではなく、これでは、天罰が下るのも当然だ。
今後、このような天罰が下らないようにするには、一刻も早く、己の生き方を改め、私を焼肉屋か寿司屋に連れていくことである。
これは、決して私が奢ってもらいたいから言うのではない。
こいつの行く末を心配して言うのだ。
次会ったら、よく言い聞かせてやろうと思う。
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