電話

兄貴「おおっ!ごっつか!まだ生きとったんか!」

俺「当ったり前やろ!」

兄貴「俺も電話しようと思っとったんよ。」

俺「本当か?」

兄貴「嫁さんとは別れてないんか!」

俺「どうにか続いとる。」

兄貴「漢塾は、まだあるんか?」

俺「あれは私生活そのものやから、どうやったって無くなりようがない。」

兄貴「昨年から、ブートキャンプを道場でやるようになってな!女性客が増えてやれん。今、200人ほど女性の道場生がおるぞ!」

兄貴「おかげで、月収が○十万や!ハッハッハッ!」

兄貴「ごっつ!いつでもええからこっちへ来いいや!豚しゃぶの美味いとこ連れていくぞ!」

俺「年末までには、そっちへ行こうと思っとるんやけど。それでやね・・。」

※ここで、兄貴が話を遮る。

兄貴「俺、飲みの最中やから、また電話して。じゃあな!」

年末の漢塾の忘年会も兼ねた大分ランの最終章で、兄貴の家におしかけることを言っておこうと、4年ぶりにかけた大分の兄貴との電話での会話。

内容は、ほぼこのとおり。

私に言いたいことを言わせずに、自分の言いたいことだけを言って電話を切った兄貴。

おかげで、私以外に何人かを連れて行くという肝心なことを言えなかった。

相変わらず強引であり、相変わらず、人の話を聞かない。

やはりというか、何も変わってない。

変わったといえば、体重変動の激しい人だから、おそらく体重ぐらいのはず。

4年も社会の荒波に揉まれれば、いくらかは変わっていても良いもの。これだけ変わらない人も珍しい。

おかげで、会うのが更に楽しみになった。


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