後付けサクサク

私が貰い物を持って帰ると、よく嫁が「これ食べたいと思っとったんよ。」とか、「最近、思っとったことが必ずといっていいほど叶うんよ。」とか言う。

だが、それは違う。

ただ、偶然に思っていたことが現実になっただけのこと。嫁の言うようなことは、事が起こった後に「実は、何年も前からこの事は、予知していました。」と言う似非予言者や似非占い師と同じである。

後からなら、いくらでも好きなように言えるし、いくらでも付け足すことが出来る。

後付けサクサクは見苦しい。

変態小野に「頑張るんぞ!」と、魂のこもってないエールを送る。

その際、「○○さんも、ますます!もっともっと!更に頑張ってください!」と、言わなければならないところを私の気を惹きたいためか、”ますます””もっともっと””更に”という副詞をわざと省いて、「○○さんも頑張ってください!」と言うことがある。

頑張っている人に「頑張ってください!」というのは失礼である。頑張っている人に「頑張ってください!」と言う時には、”現状よりも向上する”という意味の前述した副詞を必ずつけなければならない。

それを聞いた時は、「はぁ?何か忘れてないか?」と、問い質す。

変態小野はすぐに「ますます!もっともっと!」と、後から付け足す。

私は、「今!ここ!この瞬間!」と言って変態小野を嗜める。

その理由は、その瞬間、瞬間のことが全てであり、後付けをしては意味を成さないことを変態小野に分かってほしいからだ。

後付けサクサクをされると非常に気持ちがよろしくない。

だから、禁止である。


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