朝の歌

午前6時半に始まるラジオ体操。

朝飯と弁当を作りながらいつもこれを聞いている。

うちの嫁も寝床の中で聞いている。

別に聞きたくて聞いているわけではない。

いつものラジオのチャンネルでいつものようにかかっているのを聞いているだけのこと。

ラジオ体操は、ラジオ体操の歌から始まり、ラジオ体操第一、第二と続く。

作業をしながら聞いている私にとって、ラジオ体操の肝はラジオ体操の歌である。

また、この歌が良い。

メロディーも歌詞も単純明快で覚えやすく、聞き終わってもしばらくは頭の中に残る。

物心ついてからこれまでに何千回と聞いてきただけあって、既に体の細胞の隅々まで、そのメロディーや歌詞が刷り込まれているため、これを聞くと朝が来たことをしみじみと実感できる。

昼間や夜にこれを聞く気にはならず、早朝のこの時間ならではのもの。

これぞ正しく朝の歌。

明日も明後日も明々後日も、この歌で私達の一日は始まる。

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