夏みかん狩り
今は夏みかんが旬。毎年、これが手元に届くのを楽しみにしている人がたくさんいる。そんな人達にお届けしようと、今年もある方の畑に夏みかんを狩りに行った。
ある方の畑には、甘夏と夏みかんが植えられており、その数はかなりのものである。 しかし、その中に夏みかんの木は3本しかない。 私が狙うは、この夏みかんの木だ。 夏みかんの木は、甘夏の木よりも大きい。 大体、一本の木に2~300、もしくはそれ以上の実がなっている。 そのたわわに実った夏みかんを前にして、”面倒臭ぇなあ!”と思いながらも、夏みかん狩りに取り掛かった。 まずは、手の届くところから始める。 夏みかん狩りを行うにあたり、私には自分に決め事を課していた。 “大きいものしか取らない”ということ。 人にあげるのだから、見栄えの面で当然のことだ。 30分もすると、ほぼ手の届くところは狩り終わった。 次は木に登って上の方に実ったやつを狙う。 夏みかんの木の背は高くない。 高いところでも5~6mぐらいだ。 さすがに、袋を持って登るわけにもいかないので、実を一つ狩っては下に落とすということを繰り返す。 枝から枝へ飛び移りながら、夏みかんを地面にボトボト落とす様は、まるで猿のようだ。 ヤシの実をとって下に落とすヤシ猿に似ている。 どれくらい時間が経ったろうか? 何も考えることなく無心で木の上で作業をする自分がそこにはいた。 滝のような汗をかいて、蚊にもかぶられまくったが、気持ちは晴れ晴れしていた。 きっと楽しんでいたのだと思う。 3本の木の大きいやつはほぼ取り尽し、後は地面に黄色の絨毯のように広がったやつを拾うだけとなった。 落としたのを拾うのは、楽しくない。 おかげで腰がいたくなった。 狩りに狩った夏みかんの量は、大きなコンテナ山盛5杯分。 300kgにもなる量だ。 お世話になった方々のところへ、それを持って行く。 有り難いことに今年も持って行くことが出来る。 お世話になった方々の喜ぶ顔が目に浮かぶ。 皆様、つまらないものですけど待っててくださいよ!
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