備えを!

日本人という民族は、“呑気な民族だ!”と、最近つくづく思う。

まずは、地震のこと。

半年前の東日本大震災のことは既に過去のこと。

自分達の住んでいる場所から遠く離れているから関係ない。

自分達の住んでいる場所には、大きい地震が起こったことがないから、これからも大丈夫。

次に福島第一原発のこと。

これも、自分達の住んでいるところから遠く離れているから問題ない。

政府が事故収束に向けて順調にステップを進めていると言うから大丈夫。

放射性物質で汚染された食べ物など、流通しないから大丈夫。

最後にこれこそ殆どの者が興味を示さないアメリカ経済のデフォルト(破綻)。

お前らボケかぁ!と、声を荒らげたくなる。

M8を超えるような超巨大地震が起きた場合、その数ヶ月後もしくは数年以内に、それに近い規模の地震(余震もしくは本震)が起きているということは、歴史上の巨大地震を見たら一目瞭然である。

近いところでは、スマトラ島沖地震で、M9.1の本震発生後、3年以内にM8クラスが2回発生している。

東日本大地震は、M9.0という日本での観測史上では一番、世界でも三番目か四番目の規模の超巨大地震である。

余震活動は、一時期よりは少なくなったとはいえ、未だに終息することなく続いている。

時折、M6を超えるような中規模の地震はあれど、M8を超えるような最大余震は、まだ起こってない。

M9.0という途方もなく巨大な地震エネルギーは、日本列島を大きく歪ませている。その歪みを解消させるためには、エネルギーの開放が必要となる。

その開放されたエネルギーが地殻を揺らして地震となり、ドドーンッ!と一気に開放されれば大きい揺れとなるのだが、それがどこで開放されるかなんて分からない。

つまり、何処でも大きい地震は起こる可能性がある。

日本全国、安全な場所なんて何処にもないのだ。

福島第一原発のことについては、報道されていることは信用してない。

専門的なことは分からない。

ただ、”今の科学では、あの事故を完全に収束させる術は無い”ということだけ知っておけば、事足りる。

メルトスルーした核燃料は、もしかしたらメルトアウト(核燃料が格納容器を溶融して土中に流れ出ること)して、地下水を汚染している可能性がある。

汚染された地下水は、地下水脈で広範囲に運ばれ、土壌を汚染し、海や川や湖も汚染しているかもしれない。

放射性物質は、風により想像以上に遠くまでバラ撒かれていることだろう。

汚染された食べ物は、既に日本全国に流通している。

産地偽装して流通しているものもあるだろう。

故にどんなに離れていても、放射性物質の脅威から逃れることはできない。

私達にできることは、外部被爆や内部被爆を少しでも避けるために生活における全てのことに細心の注意を払うということだけであろう。

アメリカのデフォルト(破綻)に関して言えば、もしアメリカがデフォルトするようなことがあれば、EUも日本も一連托生である。

一緒に破綻して世界経済も混乱するだろうから、そうなれば物の売り買いができなくなってしまう。

東日本大震災後の東北地方のようにガソリンや食料といった物資が不足して買えなくなるということが十分に考えられる。

それも長期間に渡ってだ。

下手したら戦争になることだって。

私がこんなこと考えるようになったのは、3.11の震災直後に救援活動で現地へ行き、現地の状況を実際に目で見て肌で感じたからだ。

それまでは、このようなことに興味はなかった。

大事なのは、日々の生活の中にある目の前のことである。

今までは、それで良かったし、これからもそれは同じだ。

でも、これからは、それにプラスして有事に備える気持ちを持たなければと思う。

いつも身構える必要はないけれども、頭の隅にでもそれを置いておいたら、いざという時に違うのではないだろうか。


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